未精製・非加熱(生)のピーナッツオイルの入手先【マッサージオイル】【ケイシー療法】

2019/07/03

健康・自然療法

マッサージオイルとしてピーナッツオイルを使用するのはエドガー・ケイシー療法として有名です。
エドガー・ケイシーはマッサージオイルとして未精製のものを薦めましたが、私もマッサージオイルとしては未精製のオイルが望ましいと思います。
精製オイルのほうがサラッとしているという事はあるかもしれませんし、特別に油の効能を求めないのであれば精製済みオイルでも良いと思いますが、マッサージの補助だけでなくオイルが皮膚から浸透することによる効果を期待するのであれば未精製のものであったほうが良いと思います。
また、エドガー・ケイシーは直接言及していませんが、オイルの原料となるナッツ(種子)は非加熱で生のもの、焙煎などされていないものが望ましいと考えています。
」の栄養を取るという考え方は、特に海外で「ローフード」として知られています。
「生」の植物を摂ることで熱で破壊される栄養素も摂れることが科学的にも分かっているのですが、生に近い状態の新鮮なものを摂るほうが、その植物のエネルギーを最大限利用できるということを感覚的にも分かるのではないでしょうか。
ただし、野菜は加熱によって消化が良くなったり穀物に至っては加熱しないと食べられないので、加熱したものを一定量食べることは必要だと思います。
これは当然ですが、生で摂取するほうが良いケースと、加熱した方が良いケースがあると思います。
オイルに関しては前者に分類されると私は考えています。
その理由は、搾油前に原料を加熱や焙煎をしたところで搾油量が増えたり香り高くなったりするだけで、消化にも関係が無いし、栄養素や鮮度という面で見ると劣化するだけだと思うからです。
特に油は高温になるほど酸化しやすいものなので、種子に含まれている間は空気に触れずに酸化しにくいとは言え、特に焙煎といった高温に晒すのは良くないのではないかという思いもあります。
また、エドガー・ケイシーは良くアーモンドの摂取を勧めましたが、その際は生で摂ることを勧めており、加熱したナッツを摂取する事を勧めた記述は知りません。
そういった事もあり、オイルは食用としてもマッサージとしても非加熱の原料から抽出したものが望ましいと考えています。
また、抽出過程で非加熱、つまり低温での搾油が必要であることは言うまでもありません。
油が種子の中に含まれている間は空気に触れていないので、高温になっても酸化への耐性がありますが、種子から抽出された後では空気に触れているので、より温度に敏感になります。
そのため、低温での搾油は必要条件です。また。化学薬品を使っていない方式、つまり玉締め法やエクスペラー式であることも必要条件です。
まともな商品ならばこの2点の条件はクリアしているのが普通です。

ここまでオイルの条件を書いてきましたが、ピーナッツオイルに関しては元々市場にあまり出回っておらず、選択肢が限られます。
特に「未精製」かつ「非加熱」という条件の商品はほとんど市場にありません。
この記事では、その条件に当てはまる商品を紹介することが目的です。
日本のもので「落花生油」という名称でもいくつかありますが、そのほとんどは焙煎されたピーナッツを使用したものです。
また輸入品の食用油もありますが、そのほとんどは精製されたものです。
結論を言うと、この条件に当てはまるピーナッツオイルは私の探した限りでは海外の通販を利用するしかありません。
海外の通販でも日本に送ってくれなかったり、送料がとても高かったりするのですが、その中で安価で入手できるものがありましたので紹介いたします。
(追記) 現在、入手が困難なものもあります。

H&B Oils Center「Peanut Oil Unrefined Organic Carrier Cold Pressed Virgin Raw Pure」

https://oilscenter.com/peanut-oil-unrefined
アメリカの企業で、オーガニックでありながら価格が安めです。送料込みの合計金額は240mlで1500円ほど。ただしオーガニック認証のマークはありません。
製品に認証マークを付けられるには原料と工場双方に認証が必要だと思われるので、ハードルが高い(コストが高い)というのはあると思います。
Amazon.comでも以前取り扱いがありましたが、現在はピーナッツオイルの取り扱いがありません(H&B Oils Centerの商品リスト)。
ちなみに、公式から購入する場合はネット上にある10%OFFクーポンを適用することで安くなります。Google検索すればすぐに出て来ます。
また、H&B Oils Centerのオイルは容量のバリエーションがあるため、少ない容量のものを複数購入すれば、価格が少し高くなるものの鮮度を保つ上では良いかもしれません。
容器はプラスチックです。
私が買って試したところ、確かに生ということが分かるように、ピーナッツの生臭さが感じられました。香り自体は薄く、オイルの色も薄いです。
この商品がどこまで未精製なのかは分かりませんが、少なくとも高度に精製されたオイルでは無いことは感じられます。
原料のオイルがどこから来てどういった製法で作られているのかといった情報が少ないということはあります。

Olivado「Extra Virgin Peanut Oil 250ml」

https://www.olivado.com/
ニュージーランドのメーカーで、アボガドオイルのメーカーとして有名です。日本にもこのメーカーのアボガドオイルが入ってきています。
公式ホームページの通販からは日本に送ってくれないので、以下にニュージーランドの小売店を挙げます。
https://www.ashop.co.nz/Olivado-Extra-Virgin-Peanut-Oil
この店(AShop)は日本への送料が安いです。
送料込みの合計金額は250mlで2000円強です。
(追記:現在見たところ、送料はかなり高かったです)
Olivadoの公式ページを見る限りだと、オイルの製法にこだわっているようである程度信頼できそうな感じを受けます。オーガニックではありません。

Neovit社のOl'Vitaブランド「RAW Peanut oil cold pressed , unrefined 250ml」

https://www.olvita.pl/
(追記:以前eBayでピーナッツオイルが売られていたのですが現在は無いため、入手できないと思われます。)
商品価格自体は安めなのですが送料が高いため、全体としてはかなり高めになります。
送料込みの合計金額は250mlで3000円と少々です。
オーガニックではありません。
ポーランドのメーカーなので商品に対する一定の信頼は出来るのではないかと思います。

R V Essential「Peanut Oil」

https://www.rvessentialoils.com/peanut-oil-7059247.html
AmazonやeBayでよく見かける、インド製のピーナッツオイルです。
Amazon.co.jpでも入手できます。(https://www.amazon.co.jp/dp/B08SL7VD8C/
ただしどこまで未精製で、本当に生なのかは不明なので問い合わせるか実際に試すかしてみる必要があると思います。
価格は送料込みでも安いです。
インドではピーナッツオイルは一般的なようで、インド製のピーナッツオイルはeBayなどでいくつか出て来ます。

候補として挙げられる商品は今のところ以上となります。
ここに挙げているもの以外でも、もっと高価で良ければ候補はあります。

その他に、現在販売停止中ですがとても良さそうな商品だと思うのが西川農藝のピーナッツオイルです。(追記:現在、完全に販売停止)
http://www.nishikawa-agriart.com/shopdetail/000000000005/ct6/page1/order/
価格水準は高めですが、品質を考えると安いと思います。
この商品は、私の求める条件が完全に揃っています。自然栽培、日本産原料、完全な生、という点です。

日本では、テンプルビューティフルの扱うピーナッツオイルもあります。テンプルビューティフルはエドガー・ケイシー用品を販売している店です。
しかし、このピーナッツオイルは生では無く焙煎したものを原料として使っています。また、価格もかなり高価です。
高価である理由は、搾油率の低い方法を使っているというのが一つだと思います。
搾油率の低い代わりに完全非加熱で余計な雑味が入らないという玉締め法というものを使っています(西川農藝のものも同様の方法です)。
また、ろ過の仕方も贅沢であるようです。
商品ページの説明によると、原料の1割ほどしか油が取れないそうですから、通常のエクスペラー式などによる方式だと4割は取れることに比べれば搾油率の低さは分かると思います。
また、テンプルビューティフルのものは有機JAS認証工場で製造と記載がありますが原料が有機とは書かれていません。
私は正直、贅沢な搾油法を使う代わりに価格が何倍にもなるのであれば、そこまでの贅沢さは必要ないと思います。
やはり一般市民としては、必要以上に贅沢で高価な商品よりも、ポイントは押さえつつ必要以上の付加価値の無い安価な商品のほうが助かるものです。
テンプルビューティフルは基本的には商品にはこだわっていると見受けられるのですが、このピーナッツオイルのようにこだわり切れていない商品も散見されます。価格についても、かなり高価であることが多いです。

私は実際にテンプルビューティフルのものを試しました。
テンプルビューティフルのものはかなりピーナッツの香りが高く、色も濃いめです。
私が試したH&B Oils Centerのものはピーナッツの香りが薄く、少し生ピーナッツの生臭さも感じられ、色は薄めです。
一般的に、焙煎された原料を使用したオイルには、強い香ばしい香りがありますが、生のものはより柔らかい香りになります。

その他、既製品を入手する以外に自分で原料から絞るという選択もあります。そうすれば、完全に未精製かつ生のものが得られます。そのための搾油器があります→油搾り機PITEBAの紹介と購入先

他には、ピーナッツオイルに拘らず、ピーナッツオイル以外に未精製で生のオイルが入手できればそれを使うという選択も無くは無いと思います。ピーナッツオイルと似ているものとしてはアーモンドオイルやセサミオイルなどでしょうか。

エドガー・ケイシーは、汎用マッサージオイルとしてピーナッツオイルとオリーブオイルを混合したものを薦めました。
比率はアドバイスする人によって違いましたが、1:1も多いようですが、ピーナッツオイルを多めに使うアドバイスも多いです。
この辺りは感覚で決めれば良いと思います(3:2や2:1など)。
オリーブオイルの選び方に関しては、オリーブオイルの選び方のポイントは鮮度 を参考にして頂ければと思います。
また、エドガー・ケイシーは言及していないのですが、完熟タイプのほうが良いかもしれません。
これは、完熟タイプのほうがより自然なのではないかということからです。
早摘みタイプのオリーブの場合は、搾油してすぐのオイルは刺激が強いために数か月間寝かせておく過程を踏む場合があるようです。
完熟にまでこだわる必要があるかは分かりませんが、完熟タイプのほうが自然でマイルドというのは言えるかもしれません。
また、ピーナッツオイルとオリーブオイルの混合オイルが肌への刺激となる場合には少量のラノリンを添加することも勧められました。
私は特に刺激は感じていないので、ラノリンは添加していません。
ピーナッツオイルとオリーブオイルの混合オイルは、「オーラグロー」という名前でヘリテージ社から出ていますが、この商品がどこまで信頼できるかは疑問です。→ヘリテージ(Heritage Store)のオーラグローは精製済みオイルを使用?

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