靴選びでは沢山失敗を重ねました。
足の形に合わない、というものです。
革靴が好きなので、その中から選ぶのですがトラディショナルな革靴ほど革が固く馴染みにくく、フィッティングは正確でなければなりません。
逆に運動靴は、最もフィッティングが容易です。スニーカーは運動靴より難しいと思います。
形が合わなくても調節でフィットさせられれば良いのですが、その調節の範囲が靴の種類によって違います。
まず、基本知識をおさらいしておきます。長時間歩ける靴の条件は以下です。
- 調整可能なベルトや、紐などで足の甲を固定出来る事
- 踵が浮かない事
- 指先に余裕(1~2cm)がある長さの靴である事
- 強く革に当たる部分が無い事
- 靴紐を締めた後に、靴の内部で足が動かない事
- 前滑りといって、中で足が前に滑るようだと危険です。指が当たって痛くなる可能性があります。その為には、(以下)
- 足の甲が靴の甲にフィットしている事
- 靴の甲が足に対して高すぎると、そこに空洞が生まれ、前滑りの原因となります。また、靴の甲に変な皺が出来る事があります。足首付近のみで足を固定するのは良くありません。靴の甲が高い場合は、中敷きを使用するか、または靴の甲の裏側にパッドを貼るかして対処します。
- 適切なクッション性がある事
しっかりフィットしている事が大事です。
後半の3点は、中敷きで調整できる可能性があります。踵が浮く靴に対しても、踵の周囲に貼り付ける調整パッドがありますが、最初から足に合う靴を選ぶ事に越したことはありません。
また、靴の甲が高い場合は靴の甲の裏側にパッドを貼ることでも調整できます。多少の調整であれば中敷きで良いのですが、中敷きが厚くなりすぎると、踵のフィット感が損なわれるようになるため、そういう場合は靴の甲の裏側にパッドを貼って調整する必要が出てきます。
スニーカーの良い所は、靴の甲の先まで紐が掛かっており、甲周りのフィット性を高めることが出来る点です。
中敷きでお薦めなのは、足の形に合うようにした立体成型の中敷きです。
足に掛かる力を広く分散することで負担を軽減する効果や、土踏まずのアーチを支える効果があります。
ただし、購入する場合は必ず試し履きをして下さい。
足に合わない中敷きに価値はありません。
自分に合った形の中敷きを購入できれば、フラットインソールに比べて違いが感じられると思います。
しかしながら足が健康で疲れ知らずの人には必要無いのかもしれません。
また、立体インソールを試着する際は必ず足にフィットした靴で行ってください。フィットしていない靴では足が前滑りするので(自分では分からなくとも)、インソールの感じ方が大きく違ってきます。その場合、本来適正であるサイズよりも大きいサイズのインソールが良いと感じるかもしれません。
革靴の中でも、グッドイヤーウェルテッドやマッケイ製法による伝統的な作りの革靴があります。
これらは、中敷きを敷く事を前提に作られておらず、中敷きを敷くと利点が失われる気がします。
マッケイ製法の特徴は軽量性と底の返りの良さであり、グッドイヤーウェルテッドは底にフェルト等を詰めており、それがクッションとして働くと同時に足の形に馴染むことで、より良いフィット性を実現すると言われています。
中敷きを使用するとそれらの利点が失われ易いのと同時に、それらの持つ良好な通気性も犠牲になりがちです。
その為、このような革靴を選ぶときは最初から足にフィットしたものを選ぶべきです。
ただし、既にそれらを持っていて履き心地を改善したい場合には、是非中敷き等を使用して工夫すべきです。
紐靴を履く時は、足へのフィット性を高める事を念頭に置きます。勿論、締めつけ過ぎてもいけません。
足を入れたらまず、踵を合わせます。つま先を高くしながら踵を地面に当てるようにするのが良いかもしれません。
次に、甲をフィットさせるように、つま先側の紐から順に締めていきます。
最後に普通に結びます。
靴の種類によって形が異なりますので、なるべく自分にあった物を選びたいものです。
これは私だけなのかもしれませんが、つま先が細くなっている靴はどうしても指が当たってしまい、窮屈に感じます。スニーカーは普通に窮屈に感じます。私の足は細めなのですが。
ドイツ発祥の靴で足の健康を考えられているものがいくつかあります。
それは、元々中敷きによって調整する事を前提に作られています。
形もつま先が広がっているものが多いので、割と特徴的です。
ただし値段が高いので、なかなか手が出せません。
ビルケンシュトックはサンダルで有名ですが、スニーカーや革靴も出しています。安くはありませんが、日本に輸入されている他のドイツメーカー(ガンター、フィンコンフォート、ショットなど)のものより割安です。
北欧発祥の靴ブランドでも、duckfeetなど、いくつか同じように健康を考えられたものがあるようです。
革靴の形については、日本のものは甲高、幅広に作られる傾向があるようです。
例えばリーガルの製品は、殆ど全てがそのようになっていると思います。
※女性物は分かりませんが、恐らく同じです。
他の有名メーカーも、だいたい同じ傾向があります。
少なくとも百貨店で扱っているメーカーなら同じ傾向です。
ヨネックスやミズノ等のスポーツブランドでも同じです。(ミズノは比較的細めか?)
確かにメーカーの中でもそれぞれ形に違いがあるのですが、合わない人は全て合わない可能性があります。
スニーカーはどうでしょうか。
ニューバランスは、太めです。
ナイキやプーマは、細めかもしれません。
スニーカーについての知識はあまり無いので、適当な事を言いたくは無いので止めておきます。
スニーカーであっても、足に合う形は必要だという事です。
このブランドが良い、なんて一般論で言えるものでは無い訳です。
勿論、デザインの良し悪しはありますが。
ただし、足の形によっては比較的既製品に合いやすい人と、そうで無い人がいます。
合いやすい人なら、そこまでこだわる必要は無いかもしれません。
また、スニーカーに関しては底が薄くクッション性が無いものもありますので、注意が必要です。