ガス機器業者のレビュー(給湯器、コンロ、浴室暖房)

2017/11/18

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家の給湯器とガスコンロ、浴室暖房を買い替えるにあたって、いくつかの業者に見積もりと下見をお願いしました。
ネット上ではあまり、こういった業者についての情報が無いこともあり、私が接した数件だけではありますが口コミとして記載しようと思います。
家の買い替え対象は設置型ガスコンロ、ガス温水式の多機能給湯器、ガス温水式浴室暖房機で、ガスコンロだけは別の時期に見積もりを取りました。
給湯器については、通常のふろ給湯器を同一のものに交換するだけであれば、さほど技術力は必要ないかもしれませんが、私の家のケースでは少し相談事が多かったので、その分業者ごとの違いもより分かった気がします。
ガスコンロと浴室暖房についても、私の家の場合は少し特殊な(と言っても普通にありえると思うが)ケースで、業者の対応が違いました。

ガスコンロ

私の家ではコンロとガスオーブン(電子レンジ機能付き)が一体のビルトイン式で、コンロだけを交換する場合には、オーブンのメーカーと同じメーカーでなければならないということを、東京ガスのショールームで聞きました。
家のオーブンのメーカーは、東京ガス名義のテガ三洋という会社であり、コンロのメーカーは東京ガス名義のおそらくはリンナイ製でした。
しかし調べてみると、オーブンのテガ三洋という会社は既に無い上に、もともと、同じ東京ガス名義ではありますが違う製造元の機器同士を繋げていたわけなので、では一体どのメーカーのコンロなら繋げられるのかが分かりませんでした。

東京ガスに下見に来てもらった際は、東京ガス製の何らかのコンロは付くと思う、という回答でしたが、コンロの価格が割高でした。
また、ショールームに行った際は、東京ガス製(名義)のコンロに良さそうなものがあまりありませんでした。
その時期、たまたまニチガスという会社のチラシが入ってきており、ガスコンロの価格が結構安く、調べたところ東証1部上場の大手でプロパンガス供給をメインに行ってるガス会社という事が分かりました。
ニチガスに下見に来てもらったのですが、その場ではどの機種が適合するか分からず、後日調べて連絡するということでした。その時に浴室暖房機についても見てもらいましたが、その件は後述します。
ニチガスからの連絡までは結構時間がかかり、メーカーへの問い合わせや社内の工事担当に聞いていたそうですが、結局ガスコンロは交換できない(適合するものが無い)ということでした。
ただ、東京ガスは交換できるという回答でしたので、改めて東京ガスに、どのような機種なら付くのかということを問い合わせたところ、「テガ三洋のオーブン事業は現在のノーリツに引き継がれており、ノーリツの製品なら付く」ということでした。
この情報をニチガスに伝えたところ、ニチガスのほうでもその事実が確認できたようで、ノーリツのガスコンロへの交換を受けてくれることになりました。

浴室暖房機

ニチガスにガスコンロの件で下見に来てもらった際、同時に浴室暖房機の交換について下見をしてもらいました。
ただ、うちの場合、浴室の天井裏の高さが30cmほどしかなく、人が入って交換できるかどうかが分からないということで、写真をとっていきましたが後日また連絡するということでした。
後日連絡を受けましたが、「工事担当に聞いたが工事はできないということだった」ということでしたので、ガスコンロの交換のみをお願いしました。
その後、後述する給湯器の件でニチガスの別の営業の方に来てもらった際に、改めて浴室暖房の交換について聞いたところ、「うちではその機種(ナショナル製のガス温水式浴室暖房)の交換をやったことが無いから交換は難しい」ということでした。

次に交換の相談をしたのは、インターネット業者のガスペックです。インターネットで宣伝しているので割と有名かと思います。
ホームページを見て情報量が多く、少し専門的なように感じたのと、価格の安さもあって給湯器の件と共に下見に来てもらいました。
浴室暖房機については工事担当に来てもらわないと分からないということで、後日工事担当を連れてくるかもしれないということで帰られました。
しかし、その後いつまでも連絡がありませんでした。おそらく浴室暖房機の工事はできないということなのでしょう。給湯器の見積もりのお願いもしていたのですが、連絡はありませんでした。

次に相談をしたのはディスカウントストアの多慶屋です。
様々な商品を安く扱っていますが、リフォーム、住宅設備部門もあります。給湯器と一緒に見積もりをお願いしました。
下見に来てくれた方はガステックという会社の方でした。その方は、自身が工事もする人で、「浴室暖房機が交換できるかどうかは実際にやってみなければ分からないが、おそらく付くだろう」ということで、具体的に適合する機種についても指し示してくれました。
ただし、浴室暖房機の本体価格が結構高く、後述する東京ガスの価格よりも高かったので、結局見送ることになりました。

最後に東京ガスへ見積もりをお願いしました。東京ガスの方は、「少し交換工事が難しい(天井裏の高さが低い)が、おそらく工事はできる」ということでした。
具体的な機種も挙げてもらい、見積もりをとっても東京ガスにしては結構安い値段になったので、信頼のある東京ガスに頼もうということになりました。

給湯器

初めに下見をお願いしたのはインターネット業者のガスペック(GASSPEC)です。
うちでは16号の多機能給湯器をその時使っていたのですが、新品価格を見ると16号と24号であまり金額の差が無く(記憶の上では定価で2万円ほど)、16号でお風呂のお湯の出が悪いようにも感じたので24号が良いのではないかと思っていました。
ガスペックの方も24号で良いということでしたので、それで具体的な機種名と見積もりをお願いしました。
見積もりは来ませんでしたが、インターネットで見るとエコジョーズの多機能式給湯器で本体価格65%OFF程度なので、かなり安いと言えます。

次に多慶屋のガステックに下見に来てもらった時は、号数に関して違う見解を言われました。
うちの給水管は一番細いタイプ(15mm)のため、24号にしても意味がなく、良くて20号であるということでした。
ガステックには20号で見積もりをお願いしました。
もともと給湯器(エコジョーズの多機能式)の本体価格は55%OFFと分かっており、それだけだとそこそこの価格ですが、見積もりでは付属品類の割引がほとんど無く、全体としてはあまり安くはないという印象でした。工事費用に関しては各社あまり差がありません。

給湯器の号数に関しては、リンナイにも問い合わせたところ、細いタイプの給水管に適合するのは16号で、24号は付けられないという事でした。

ニチガスに下見に来てもらった際は、16号の給湯器で見積もりをお願いしました。
しかし後日送られてきた見積もりは非エコジョーズタイプでの見積もりだったので、再度エコジョーズタイプでの見積もりをお願いしましたが、今度はエコジョーズのフルオートタイプでの見積もりが来ました。
こちらから頼んでいたのは、エコジョーズのオートタイプです。
オートとフルオートを間違えるのはまだ良いのですが、エコジョーズと非エコジョーズを間違える、言い換えると非エコジョーズタイプを顧客に提示するのには疑問を感じざるを得ないと思いました。
あまり使用しない給湯器なら非エコのほうが良い場合もありますが、メインとして使用する給湯器に非エコの見積もりを出すのは解せません。エコジョーズとの本体価格の差もほとんどありませんでした。単なる間違いだとしても、型番は全く違うので間違いに気づかないはずはないと思ってしまいます。
ただし担当者の対応の感じは悪くなく、要求にもすぐに対応してくれました。
見積もりでは本体価格55%OFFで付属品類もしっかり割引されていたので、インターネットの店には及ばないものの、そこそこ安い価格でした。

東京ガスは高いことが分かっていたので、見積もりを頼もうか迷いましたが、技術への信頼は一番だし、浴室暖房機の相談もする予定だったので、給湯器の見積もりも頼むことにしました。
案の定、給湯器の見積もりは「かなり」高いものでした。本体価格30%OFF程度でしたが、多機能式給湯器はもともと定価が高いため、割引率の差が響きます。
また、給湯器の長期保証(メンテナンスサービス)に加入する際の料金もかなり高く、それも加味する必要があります。
ニチガスも同様のメンテナンスサービスを行っていますが、料金はずっと安いです。ただしおそらくニチガスのガスプランに加入することが前提で、うちの場合だと東京ガスのガスプランのほうが安いのでニチガスと契約する選択肢はありませんでした。
長期保証については後述します。

迷っていたとき、ちょうど、「東京ガスのガス展がある時期に給湯器の割引をもっとできる」という担当者の方からの連絡があり、改めて見積もりをとったところ、45%OFF程度まで割引してもらえることが分かりました。
メンテナンスサービス料金の高さはありますが、信頼性をとって東京ガスに頼むことになりました。

長期保証について

給湯器のメーカー保証は通常2~3年ですが、有料で10年までの長期保証に入れる場合があります。
販売店独自に長期保証を設定している場合があり、また、ノーリツ製給湯器に関してはメーカーのほうで有料長期保証を加入できます。
このような形で加入する10年の長期保証料金は概ね2~3万となり、割と手ごろな価格で加入できるという印象です。
また、販売店(工事店)によって、工事に関する無償長期保証を5年や10年などで設定しているところがあります。
東京ガスに関しては長期保証はメンテナンスサービスという形になり、単なる長期保証よりもサービスは充実するものの料金は何倍にもなります。

まとめ

各業者ごとに感想をまとめます。
東京ガスは、やはり、技術力、対応力、担当者の人柄など金額以外の全てにおいて最も優れています。その代わり、金額はかなり高いです。今回のケースでガス展割引が無い場合で、安い業者の1.5倍程度の合計金額でした。
ガス展の時期には少し安くなるようですが、ガス展での割引率は年によって変わるようです。

ニチガスは大手ですが、技術力や知識には不安があり、東京ガスとは越えられない壁があります。価格は割と安く、私が違う時期に接した営業の方2人は、感じは悪くなく、対応も良い印象でした。
しかし、やはり素人のような感じが否めず、しっかりとしたサービスを提供してくれるか不安があります。
相手任せにはせず、こちらがしっかりと色々調べていかないといけない会社のように思います。

多慶屋のガステックは地域の小さい会社ですが技術や知識に関してはそこそこ信頼しても良いような感じはしました。しかし多慶屋の提示する金額があまり安くない。

インターネットのガスペックは残念ながら、価格はかなり安いものの、技術・知識と対応の両面において、今回のケースでは良い評価ができません。

こんな感じですので、ガス機器の交換について無条件に人に薦められる業者というのはありません。
金額が高くても良いなら東京ガス一択でしょう。
インターネットの業者は多くありますので、中には安く、信頼もできそうな業者があるのではないかと思います。
インターネットの業者のメリットは、初めからおおよその金額が分かることです(金額が書いてある業者のみ)。いちいち下見に来てもらわないと金額が全く分からないのでは、せっかくの下見が無駄になる可能性があります。
まずは金額がはじめからある程度分かる(本体価格の割引率などを教えてもらえる)業者の中から探してみると楽だと思います。

t f B! P L

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