おすすめのBTOパソコンショップ

2017/11/19

パソコン

2017.11初稿 2020.12加筆

ここではおすすめのBTOパソコンのメーカー(店)を、それなりの調査の上で紹介します。
BTOパソコンで良くお薦めに挙げられるのはドスパラであり、「コスパが良い」お店としてとても良く紹介されています。しかし、少し調べればコスパは最優秀とは言えないことが分かります。逆に、比較的お薦めされる機会が少ないツクモのほうが、コスパは優れています。コスパが優れているだけでなく、使用しているパーツの品質も優れています。

この事から見れば、アフィリエイトを主目的としてまともに調査をしないで記事を書いているサイトがとても多いことが分かると思います。
ただし、私はあくまでもサイトから得られる情報(部品の良し悪し、価格、保障期間など)での比較しかしていませんので、目に見えない情報(お店の対応の良し悪し等)の比較は行えないことはご了承ください。また、少し古い情報も載っているかと思いますが、全体の傾向としては変わらないと思います。それでは、本題に入ります。

ゲーミングPC(3Dゲーム用PC)か、軽い作業用の一般用途のPCかで選び方は若干異なりますが、概ねおすすめのメーカーは同じです。
現時点でのBTOショップのおすすめは以下の通りです。
万人におすすめできる店としてはツクモフロンティア
やや玄人向けの店としてはパソコンショップセブンレインテイクワンストーム

後者のやや玄人向けの店は、カスタマイズ自由度の高い店となります。
部品にこだわりたい方に向いていますが、PCケースの選択肢がいくつかあることが主な利点です。
カスタマイズ自由度が高い以上、選択難易度はやや上がります。

また、ここでのおすすめ以外の店、ドスパラ、マウスコンピューター、パソコン工房についても触れます。ただし、ドスパラに関しては一般用PC(グラフィックボードの載っていない非ゲーム用)では価格コム限定モデルで安いものがあり、手ごろな価格で一般用BTOパソコンを求める方には一つの選択肢です。
ただし安さの代わりに電源の品質を犠牲にしていることに注意してください。電源のグレードを上げるとツクモのBTOパソコンとあまり変わらない価格になります。
ゲーミングPCのガレリアに関しては、ケースの仕様が変わり、14cm大型ケースファンが採用されていたり、ケースに関してはこだわりが見られるので、少しおすすめ度が上がりそうです。

良いパソコンを自分で選ぶ際の目安としては、品質と価格のバランス以外に、冷却性、拡張性、静音性など、PCケースに関する要素もポイントです。
基本的には12cm以上の大型ケースファン(シャーシファン)を複数搭載できる(している)パソコンがお薦めです。
大型のファンだと小型のファンに比べて、同じ風量(冷却性)なら静音性が高くなり、同じ静音性なら風量が大きくなる傾向があります。
小型のファンで冷却を高めようとすると、回転数が上がり、結構うるさくなります。
大型のファンは冷却効率が良く、静音にも寄与しやすいということです。
ただしBTOパソコンの中でもスリムタワーモデルの場合、12cm以上のケースファンを搭載することは基本的に出来ないので、ミニタワーまたはタワー(ミドルタワー)型が選択肢になります。

タワー型とミニタワー型の違いは、大きいか小さいか、拡張性の程度、マザーボードの種類(タワー型はATX、ミニタワーはMicro-ATX)の違いですが、価格はミニタワー型のほうが安いことが多く、拡張性もある程度あるので、一般用途(オフィス、ネットサーフィン、動画編集など)であれば適しています。
グラフィックボードも十分に載せられることがほとんどですが、3Dゲーム用途などグラフィックボードをフルに使い、発熱が多い用途の場合は、タワー型(ミドルタワー型)のほうがより適しているとは言えます。

万人におすすめできる店

ツクモ(TSUKUMO)

ツクモは万人にお薦めしやすい店としてまず挙げられます。
カスタマイズ項目における部品(パーツ)の選定(選択肢)が良く、メーカー名無記載の部品、いわゆる目隠し部品がほとんどありません。
標準で選択されている部品は、安くても信頼性のあるものが多く、オプションとして選択できる部品は高品質です。
特徴的なのは、メモリにSanMax製のものを使用していることですが、これに関してはここまで高品質である必要は無いと思うことはあります。
SSDは一番安い選択肢がWD Greenシリーズで、信頼性のある廉価モデルの代表だと思います。その上はWD Blueシリーズで、これは私のお薦めでもあり、さらにcrucial製などが選択肢としてあります。
電源は安いものだとCWT製やAntec製で、これらは安くても一定の品質があると思われ、オプションでは高品質なSeasonic製が選択できます。
PCケースに関しては、一般用(非ゲーム用)のタワー/ミニタワー型(エアロストリームという名称のシリーズ)は前後に12cm静音ファンが標準でついており、サイドパネルに空気穴が無いタイプとなります。
サイドの空気穴がないと冷却にはやや不利ですが、音漏れを抑えられるため静音性に寄与します。
冷却に関しても、前後12cmファンを標準搭載していることからグラフィックボードをハードに使わない一般用途であれば十分です。
量販系BTOショップの中では、冷却と静音双方にこだわったケースと言えますが、よりこだわりたいならパソコンショップセブン以下、PCケースに複数の選択肢がある店で買う方が良いでしょう。
ツクモのゲーミングPC(G-GEAR)に関しては、前後12cmファンと共にサイドパネルに空気穴があるタイプとなります。

まとめると、部品の選定に無駄が少なく高品質なものが多く、PCケースも比較的優れています。その上、価格は安いです。
ゲーミングPCに関しては、定期的に何らかの部品の無償アップグレードなどのキャンペーンを行っており、それを利用すると安い場合があります。
また、即納品モデルがある場合があり、完成品ですがそのスペックに納得できれば通常よりもさらに安いです。

その他、細かい利点としては、カスタマイズで選択できるHDDに、低速回転(5400~5700rpm)のものが選択できることです。標準仕様も低速回転版HDDです。
低速回転版ではデータの読み書き速度がやや遅いかわりに、安定性、静音性、省エネ性に優れています。
HDDを、OSやプログラムを入れるメインのストレージとして利用する場合は、通常のタイプ(7200rpm)のほうが速度が出るのでメリットがありますが、メインをSSDにして、データ保存用としてHDDを利用する際は低速回転版HDDのほうがメリットがあると思います。
こういった細かい配慮があるのもツクモの利点です。

【PR】ツクモ eX.computer(一般用PC)
【PR】ツクモ G-GEAR(ゲーム用PC)

フロンティア(FRONTIER)

フロンティアも、選定している部品が高品質な傾向にあります。ツクモよりは目隠し部品が多いものの、SSDはCrucial製で、特に電源に関しては標準仕様のものでもこだわっています。
電源容量にかなり余裕のあるものを使っており、GOLD認証のように変換効率の良いものが選択されていたりします(BRONZE認証など通常のものもあります)。
ただし通常の商品は特別安くはありません。
おすすめは、フロンティアのトップページから見られる各種セールで買うことです。
セールは日常的におこなっており、モデルの入れ替えはありますが、気に入ったモデルが売り切れであっても、少し待てばまた入荷する傾向にあるように思います。
セールで買えるのはグラフィックボードの搭載しているゲーミングPC、グラフィックボードの搭載していない一般向けPCの両方があります。
特にゲーミングPCでは良いものが揃っており、フロンティアのセールではツクモ以上に安いのでもっともお薦めだと言えます。
完成品ではなく、カスタマイズで構成変更もできます。
注意点としては、セールに出ているモデルすべてがお薦めなわけではなく、ミニタワーの「MX」シリーズはあまりお薦めではなく(安いものの)、「GA」「GE」「GR」シリーズあたりがお薦めです。
前述したように、搭載しているケースファンの問題です。「MX」はミニタワーなので12cmケースファンが複数搭載していない可能性が高いと思われます。ただしホームページに表記が無いので定かではありません。
「GA」はミドルタワーの標準仕様で、価格も手ごろで前後12cmファンがついており、ツクモやドスパラのゲーミングPCのケースと同じような仕様です。デザインも私見ですがシンプルで良いと思います。
ただやはり欠点として挙げるならば、フロント(前)につけられるファンが1つだけということです。これはツクモもドスパラも一般的な量販系BTOショップのモデルだと大体そうなのですが、フロンティアではフロントに2つファンが付けられるタイプがあり、それが「GE」「GR」シリーズです。価格は多少高くなります。
「GR」は14cmフロントファンを2つ搭載できるため、かなり贅沢な仕様になります。冷却や静音性にこだわる人に向いています。ただし前面開放型なので、密閉構造の静音仕様ケースまでのような静音性は無いと思います。

【PR】FRONTIER

一般用途のPCであれば、フロンティアの価格コム限定モデルでも少し安く出ています。
ここでは主にグラフィックボードを搭載しないモデルが中心となります。

価格コム限定モデル

やや玄人向けの店

カスタマイズ自由度が高く、価格もやや高めの傾向がありますが、カスタマイズ自由度の高い店の中では価格が手ごろ、かつ選べる部品の品質も安定している店をいくつかピックアップしました。
価格に関しては同じ店でもモデルや構成によって割高だったり安かったりしますので、複数の店を比較することを勧めます。

パソコンショップセブン(PCショップSEVEN)

パソコンショップセブンは、前者2店よりカスタマイズ自由度が高いものの、割と選びやすい印象は受けます。
目隠し部品は少なく、選択できる部品の品質は安定しています。
通常の商品はやや高めなのですが、セールになっている商品は割と安いので、基本的にセール商品の中から選ぶことを勧めます。セールは日常的に行っています。
ケースに関しては前述のとおり、少なくともフロント12cmファン×2を搭載できるものがお薦めで、例えば「Silverstone Precision PS14」ならオプション料なしで選択できます。
ただし標準ではフロントケースファンは1つしか付いていないので、オプションで更にケースファンを追加したり、自分で後付けをしたりする必要があります。
カスタマイズ自由度はあるものの、基本的に、動かない部品の組み合わせでの注文はできないようになっているので、最低限の安全策はあります。
また、選択肢自体は豊富であっても、高級品の選択肢を除くとあまり選択肢が残らないこともあり、マザーボードは標準かワングレード上、グラフィックボードは求めるスペックのものの中から一番安いものかワングレード上、電源、SSD、HDDは求める容量のものの中から一番安いものかワングレード上、という感じになりやすいと思います。

【PR】パソコンショップSEVEN

レイン(Regin)

メモリのメーカーが分からないところ以外は、選べる部品の品質は安定しています。
選択肢が多いので初心者にはやや難しいかもしれませんが、良い品質のものを揃えている印象です。
静音PCに力を入れているために静音ケースの選択肢が豊富です。
※閉店した模様です。良さそうな店だったのですが...

http://www.regin.co.jp/index.html

テイクワン(TAKE-ONE)

同じくケースの選択肢が多く、静音ケースも揃っています。
この店は、選択するモデルによって、同じ構成にしても価格が異なるので、やや面倒ですが複数のモデルを選択し、それぞれ同じ、希望する構成にしてから価格を比較するのが良いです。
選べる部品はすべてメーカーと型番が公開されています。
変なメーカーのものはほとんどなく、選択できる部品はどれも一定の品質のあるものばかりです。

http://www.wonder-v.co.jp/

ストーム(STORM)

静音仕様のPCケースが揃っています。
多少、選べる部品の選択肢が良くない部分もあり、レインやテイクワンほど選択肢にしっくりとは来ないのですが、PCケースの選択肢として、また価格比較の意味でも紹介しておきます。
SSDは標準がサムスン製なので、オプションで選択できるWD Greenかインテル製のほうが良いような気がします。
マザーボードに関しても、安いモデルの中には「H110」のようなグレードの低いものが採用されているものがあり、負荷のかからない一般用途なら良いものの、3Dゲーム用途にはやや適さないかなという印象を受けます。
グラフィックボードにシングルファン仕様ではなく、冷却、静音に寄与するデュアルファン仕様のものを選ぶと高かったり、CPUファンに虎徹など定評のあるものの選択肢がなかったりと、選択肢の狭さを感じます。
ゲーミングPCとして売られているもの以外のモデル、「デスクトップPC」や「静音パソコン」でもグラフィックボードを搭載できますのでゲーミングPCとして使えます。

【PR】STORM

おすすめに載せなかった店

ドスパラ

まず挙げられるのはドスパラでしょう。BTOショップの中では知名度が高く、特にゲーミングPCのガレリアは人気のようです。
しかし、基本的に私はこの店をお薦めしにくいです。
価格コム限定モデルなど、特に安いモデルに関しては選択肢になり、私も人に良く薦めていましたが、それも価格によります。ツクモのエアロストリーム(一般向けPC)と比べてある程度安い場合はお買い得です。
それ以外の場合、特にゲーミングPCのガレリアはツクモやフロンティアに及びません。
ドスパラは目隠しパーツが特に多く、標準で選択されている部品の品質に不安がある上に、特にゲーミングPCにおいてパソコンの価格がツクモよりも明らかに高いです。
また、部品の選択肢もあまり良いとは言えず、例えばガレリアでは
・メモリ4GB×4の選択肢がある場合があり、8GB×2より値段が安い(ふつうは後者の構成が一般的で、おすすめでもあるが、コストが安いために前者の選択肢を用意している)
・SSD500GBまたは1TBが標準でついてくるモデルがあり、SSDの容量を落として節約しようと思っても出来ないか、あまり安くならない場合がある
・CPUの無償アップグレードキャンペーンが行われる時が多いが、グラフィックボードに対して明らかにオーバースペックである場合が多い
・標準の電源の品質に不安があるものの、アップグレードしようとするとかなり割高になり、ここでどうするか悩む人が続出

つまり目隠しパーツの多用や、メモリ4GB×4のようなやや感じの悪い選択肢を見る限り、品質よりもコスト削減路線であるように見えますが、一方で、SSD容量やCPU性能の無償アップグレードという、人によっては不必要なコストアップを行っている、というように見えます。
無償アップグレードと言いますが、そもそもの本体価格にその分のコストが上乗せされていると見た方がよく、逆に無償アップグレードに乗らない場合はその分損をするという見方のほうが正確だと思います。
ただしCPU性能がオーバースペックという事については、人によっては一概に無駄とは言えず、大容量SSDのキャンペーンにしても自分の必要性にあっていれば問題はありません。
もちろんこれは全体的な印象であり、パソコンを選ぶ際は個別のモデルについて検証したほうが良いですが、選択できるパーツの品質が低い傾向にあることは確かです。
特に電源に関しては、標準で選択されている物の品質に不安があり電源容量もぎりぎりの場合が多いです。
オプションで選択できる物も価格が高いにも関わらずあまり良い品質の物がありません。
逆に良い部分としては、SSDに関してはWD Blueシリーズというまともな選択肢があることです。
ドスパラは品質よりもコスト削減路線でありながら価格が高く、品質の不満を解消するためにアップグレードすると更に割高になりますから、基本的にお薦めはしません。

ガレリアではない、一般向けのPCに関しては価格次第で選択肢になります。
ドスパラの一般向けPC(タワー/ミニタワー)のメリットは、ツクモと同じく前後12cmケースファンが付けられることです。一般向けPCとしては、これは割と貴重です。
ただしミニタワーのMagnateは、標準ではリア(後ろ)のみファン搭載です。
サイドパネルには空気口がある点がツクモのエアロストリームと異なります。
そのため冷却性は十分と言え、グラフィックボードを後から積むことでエントリー~ミドルクラスのゲーミングPCとしても使用できます(ツクモのエアロストリームの場合はやや厳しいか)。
ただし、標準で選択されている電源の容量が少ないため、グラフィックボードを後から積む際には電源をあらかじめ十分な容量のものにアップグレードしておく必要があります。

価格コム限定モデル
http://kakaku.com/pc/desktop-pc/itemlist.aspx?pdf_ma=4005&pdf_Spec101=2&pdf_ka=1

マウスコンピューター(Mouse Computer)

大手なのでここも有名だと思います。
ここも目隠しパーツが多く、部品の品質にはあまり期待しない方が良いと思います。
オプションでの選択肢が少なく、より良い品質のものを選ぶことも難しいです。
一般用のPCであるLuv Machinesに関しては、12cmケースファンが搭載できないこともデメリットです。
価格は高めですが、価格コム限定モデルは少し安いです。それでもツクモなどに比べると高い感じです。
パソコン本体はそんな感じですが、大手という安心感と、サポートの充実さはメリットかもしれません。
サポートに力を入れているらしく、24時間サポートというものを行っているらしいです。
サポート料金が上乗せされて高くなっているという部分はあるかもしれません。

パソコン工房

ここは割と安めです。時々、商品がセールで値下げされますが、その時はそれなりに安い場合があります。
ただ、部品の品質は同じく期待できず、オプションで選択できる部品も微妙です。
強く疑問に思うのはCPUファンのオプションとして、価格の高めの水冷式しか選択できないこと、つまり手ごろな価格の空冷式のオプションが無いこと、そしてSSDのオプションにサムスン製SSDの選択肢しかないこと。
手ごろな価格でより品質の良い部品を選べるという選択肢が無いのです。
逆に良いと思う点は、ゲーミングPCのミドルタワー型モデル「R-Class」では、フロント12cmファン×2、リア12cmファン×1が搭載できることです。
しかしゲーミングPCのミニタワーモデル「M-Class」については12cmケースファンが1つしか搭載できず、冷却に疑問があるためお薦めできません。
一般用のミニタワー、ミドルタワーPCについても12cmファンを複数搭載できません。

t f B! P L

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