ゲーミングPCの選び方・安く買う方法

2017/11/22

パソコン

ゲーミングPC、3Dゲームをするためのパソコンの選び方について私なりの方法を書きます。
2017年11月時点の記事です。

目次
メーカー製かBTOショップ製か
ゲーミングノートPCについて
スペックについて
 CPU
 グラフィックボード(GPU)
 構成例
 SSDについて
具体的な注文の仕方(カスタマイズの仕方)
ゲーム用液晶ディスプレイ(ゲーミングモニター)について
ゲーミングノートPCの選び方

メーカー製かBTOショップ製か

基本的にゲーミングPCではデスクトップ型のBTOパソコンがお薦めなのですが、大手メーカー製のデスクトップ型ゲーミングPCも選択肢になります。
BTOパソコンでおすすめのショップは「おすすめのBTOパソコン」を参照してください。
大手メーカーとはこの場合、海外メーカーのDELL、HP、Lenovoなどです。
デザイン面で個性的、癖の強いものが多いです。
そういったメーカーごとの特徴や付加価値に価値を見出せる人向けです。
使われている部品の品質が分からないことが欠点で、BTOショップのほうが部品に透明性があってカスタマイズ性も高いので、品質面を含めて納得した構成にしやすいです。
価格に関しても大手メーカー製のPCは概ね高めなのですが、レノボに関しては例外でデスクトップ型、ノート型どちらもおそらく最安値のモデルを揃えており、価格重視の方には選択肢になるかもしれません。
http://kakaku.com/pc/desktop-pc/itemlist.aspx?pdf_ma=35&pdf_Spec075=1&pdf_Spec101=2
http://kakaku.com/pc/note-pc/itemlist.aspx?pdf_ma=35&pdf_Spec070=1&pdf_Spec301=14.5-16,16--
ただし価格の割安性はモデルごとに違うかもしれないので、ちゃんと価格を精査したほうが良いのと、部品の品質に関してはあまり期待しない方が良いと思います。

ゲーミングノートPCについて

次にゲーミングノートPCという選択肢についてです。
冷却性、拡張性、使用できる画面の大きさ、コスパ、これらの観点から見るとデスクトップ型のPCのほうが良いことは確かです。
特に拡張性に関して、ノートPCの場合はグラフィックボードの換装が出来ないので、デスクトップ型のように将来グラフィックボードを換装して性能を向上させる、という事ができません。
性能に関しては、ノート型のほうが大きく劣るという事はありません。
一昔前と違い、デスクトップ型に搭載するグラフィックボードとあまり変わらない性能のものを搭載できるようになったためです。
ただし、デスクトップ型と近い性能の場合、ノート型のほうが価格が少し~ある程度高くなります。
画面に関しては大きくても17型程度であり、液晶の種類に関しても高価な製品を除いてIPS液晶が多く、これは発色は良いのですが、FPSに適した応答速度の速い液晶が良いという場合には、その要求に応えられません。
ノート型の利点は省エネ性とコンパクトさです。
上記を理解したうえでなら、ゲーミングノートも選択肢になります。
ゲーミングノートの選び方に関して詳細は当ページ最後のゲーミングノートPCの選び方を参考にしてください。

スペックについて

肝心のスペックについて解説していきます。
ノート型パソコンのスペックに関しては少々異なるところもあるため、のちほど別の項目を設けます。特にCPUに関してはデスクトップ用とは型番が異なります。
しかし基本的なことは共通なので参考になると思います。
どんなスペックのパソコンにするかを決めるためには、パソコンでプレイしたい(プレイする予定の)3Dゲームをいくつかピックアップし、推奨動作環境を調べてみるのがまず一つです。
ゲームによって要求されるスペックが大きく違います。
軽い3Dゲームの場合、グラフィックボードが載っていない一般のノートPCでもプレイできる場合もありますが、グラフィックの綺麗な最新の3Dゲームにはグラフィックボードが必要です。
ただし公式に載っている推奨動作環境は不正確な部分が多いため、ネットを検索して、個人のブログなどに載っている、実際に検証されているデータを調べてみるのが良いと思います。
例えばこのCPUとこのグラフィックボードの組み合わせの場合、中くらいの画質で何fps出るか、といったようなデータです。
画質に関しては好みですが、fpsに関しては基本的に60fps程度を安定的に出せるレベルを目安にすると良いです。
fpsとは一秒間に何フレーム描写できるかを表す数値で、これが高いほどヌルヌルとカクツキ無く映像が動きます。
最低fpsと平均fpsが分かる場合には、例えば平均で60fps程度であっても、最低で60fpsを大きく下回るような場合、「負荷のかからない場面では問題なく動くが、負荷のかかる場面ではfpsが大きく落ちる」というようなことが想定されます。
60fpsを安定的に出すには最低fpsで60fpsを大きく下回らないことがポイントです。
一般の液晶ディスプレイは60fpsが上限なので、60fps以上を出せるスペックであっても意味がありませんが、高リフレッシュレート(144Hzなど)対応のゲーミングモニターを導入すれば、60fpsを大きく超えるfpsでプレイすることが可能です。
ただしfpsは画質とのトレードオフであるため、負荷の重いゲームで高画質で高fpsを出そうとすると、相当なスペックが要求されます。
導入するパソコンのスペックでは高fpsは出せないという場合に高リフレッシュレート対応のモニターを買っても無駄になるだけです。
ただし特別ハイスペックのパソコンでなくても、低負荷の3Dゲームや、画質を落としたプレイの場合は高fpsは出しやすいです。
一般的な3Dゲームの場合、公式に載っている推奨動作環境は、フルHD解像度の中間~高画質で60fps程度を安定的に出せる程度のスペックを想定していることが多いと思われますが、一概には言えませんので注意が必要です。

スペックで重要なのはCPU、グラフィックボード、メモリです。
まずはグラフィックボードの性能がゲーム性能の中心と考え、この性能を引き出すのがCPUの役割と考えれば分かりやすいです。
どちらか一方の性能が高すぎても、もう片方がボトルネックとなるのでそれ以上のゲーム性能にはなりません。
そのためCPUとグラフィックボード(とメモリ)のバランスが大事ですが、CPU性能が高い分には、そのCPU性能を活用できる余地があるので無駄になりにくいです。

ゲームプレイ中は他に作業はしないという場合は、ゲームを動かせるスペックだけを考えていればいいのですが、ゲームと同時にブラウザを立ち上げたり、実況を録るといった場合にはそれだけ余裕を持ったスペックにする必要があります。
メモリに関しては中くらいの負荷のゲームで8GB、高負荷のゲームで16GBが目安ですが、ゲームと同時にそれらの作業をする場合には16GBが目安です(特にブラウザでタブを複数開いたりする場合)。
実況を録る場合には、CPUもやや余裕を持った性能のものにするほうが良いです。
次に各スペックについて詳しく解説します。

CPU

Intel(インテル)のCore iシリーズと、AMDのRyzenシリーズがあります。
Intelが第8世代のCoffeeLake(コードネーム)を発売する前は、IntelとAMDどちらが良いかということはあったのですが、IntelがCoffeeLakeを出してからはこのCPUのアドバンテージが優っています。
※2018年10月現在、AMDの第二世代Ryzenが出ているので、こちらも検討できます。
2017年11月現在では、このIntelの新CPUがお薦めなのですが、BTOショップではまだ旧世代の第7世代(Kabylake)採用パソコンが主流なので、できればCoffeeLake採用のものが出てくるのを待ってから購入することを勧めます。
ただし、出初めは価格が高いことが多いので、第7世代(KabyLake)の上位CPUと価格が変わらないのであれば、どちらが良いかは微妙なところです。
例えば第8世代Core i3-8100は第7世代Core i5-7500と同程度の性能、
第8世代Core i5-8400は第7世代Core i7-7700に迫る性能です。
待てるなら、第8世代CPU搭載パソコンの価格が落ち着いてからがタイミングとしては良いと思います。

IntelのCore iとAMDのRyzenの一般的な違いは主に以下です。
・Intelはシングルスレッド(1コア)の能力が高く、スレッド(コア)数は少ない。AMDは逆にシングルスレッド性能が低めでスレッド数が多い。
・省エネ性(ワットパフォーマンス)はIntelが優れてる。
マルチスレッドに最適化されたソフト上(動画のエンコードなど)ではRyzenの性能が高く、シングルスレッドが大事なソフト上(多くの3Dゲームなど)ではIntelの性能が良いということになります。
特に3Dゲーム上で高fpsを出そうと1コア、1スレッドの能力の高いIntelのほうが有利ですが、60fpsではAMDであっても十分に性能を発揮できるというデータをよく見かけます。
ただし例えばマインクラフトなど、マルチスレッドに最適化されていないために少ないコア(スレッド)数しか使えないにも関わらず、MODを導入することでCPUの負荷がかなり高くなりうるようなケースでは、1コア(スレッド)あたりの性能が重要になるためIntelのほうが適しています。
総じてIntelのほうが様々なゲームに対応しやすいと言えます。
AMDのRyzenの利点は、スレッドが多いために実況動画の録画などをゲームと併用してもパフォーマンスが落ちにくい点、また、その後の動画編集のエンコードにおいて速度が速い点です。
しかしIntelのCoffeeLakeでは各シリーズのコア数が増えたためにIntelの弱みが大きく解消され、逆にRyzenのアドバンテージが低下しました。

CoffeeLakeの型番は「Core i3-8100」「Core i5-8400」「Core i7-8700」のように、型番の後半が8000番台となります。
「Core i7-8700K」のように型番の最後にKが付くモデルはオーバークロック(OC)可能モデルですが、OCしなくとも定格での動作周波数が高くなっており、1スレッド(コア)あたりの性能が高くなっています。
発熱と消費電力はその分高めとなるのと、CPUクーラーは付属していないので、BTOショップでこれらのCPUを選択する場合には別途オプションで有料のCPUクーラーを選択することになります。
また、CPUのOCを行う場合はマザーボード(チップセット)には「Z」シリーズを選択する必要があります。
Core iシリーズの性能はCore i3<Core i5<Core i7となり、同じシリーズの中ではCore i5-8400<Core i5-8600Kのように、型番の後半の数値が大きいほうが高性能です。
Core i3に関してはエントリー上位レベルの性能であり、3Dゲーム用としては従来力不足だったのですが、CoffeeLakeのCore i3は前世代(KabyLake)のCore i5と同等の能力があるので選択肢に入ります。
Core i3の下位のPentiumでも軽い3Dゲームなら動かせる可能性があります。
ノート用のCPUに関しても同じようにCore i3~Core i7がありますが、デスクトップ用とは性能が異なるため後述します。

グラフィックボード(GPU)

グラフィックボードのブランドにはnVidiaのGeForceとAMDのRadeonの2つがあります。
現時点ではnVidiaのGeForceのほうが3Dゲームでパフォーマンスが発揮しやすいため、基本的にはGeForceのものをお薦めします。
ゲーミングPCではGeForceのグラフィックボードを採用したものが主流です。
AMDのRadeonは3Dゲームよりもむしろ動画再生に定評があります。
しかしRadeonでは3Dゲームに適さないというわけではなく、3Dゲームのみをメインとする場合にはGeForceのほうがコスパが良い傾向にあるということです。
ただし値段次第ではRadeonのほうが得という場合もありえます。

現時点(2017年11月)では、3Dゲーム用として出されているGeForceのグラフィックボードは主に以下です。
エントリークラス
・GTX 1050
・GTX 1050 Ti
ミドルクラス
・GTX 1060 3GB
・GTX 1060 6GB
ミドルハイ
・GTX 1070
・GTX 1070 Ti
ハイエンド
・GTX 1080
・GTX 1080 Ti

ミドルクラスの「GTX 1060 6GB」であれば概ね最新の3DゲームのフルHD、中~高画質で60fps出せますので、コストと性能のバランスを考える方には「GTX 1060 6GB」あたりは一つの候補です。
注意として、「GTX 1060 3GB」は搭載しているビデオメモリが少なめなため、ゲームによってはパフォーマンスが6GBモデルよりも落ちます。
エントリーの「GTX 1050」「GTX 1050 Ti」については最新の3Dゲームは厳しいので、軽~中負荷の3Dゲーム向けです。「GTX 1060」との性能差が大きいです。
「GTX 1050 Ti」のように末尾にTiがついているモデルは、少し性能の良いモデルです。
「GTX 1070」は最新の3DゲームのフルHD、高~最高画質で60fps出せる程度です。
「GTX 1080」はフルHDの60fps出せれば良いという人にはややオーバースペック気味で、WQHD解像度でのプレイや、60fpsを超える環境でのプレイが視野に入ってくる程度です。
ゲーミングノート用のグラフィックボードに関しても、これらと同じ型番のものが搭載されますが、多少性能は落ちるようです。

グラフィックボードの性能を引き出すのはCPUの役割ですから、次に、これらのバランスを考えます。

構成例

スペックの構成の一般的な目安を記します。
ミドルクラス・・・最新の3DゲームのフルHD、中~高画質で60fps出せる程度
CPU:Core i3-8100 またはワンランク上のCore i3-8350KもしくはCore i5-8400
グラフィックボード:GTX 1060 6GB
メモリ:8GBまたは16GB
ミドルハイ・・・最新の3DゲームのフルHD、高~最高画質で60fps出せる程度
CPU: Core i5-8400 またはワンランク上のCore i5-8600K(仮にCore i5-8500が発売されればこれが有力な選択肢になります)
グラフィックボード:GTX 1070
メモリ:16GB
ハイエンド・・・WQHD解像度でのプレイや、60fpsを超える環境でのプレイが視野に入ってくる程度
CPU: Core i5-8600Kまたはワンランク上のCore i7-8700
グラフィックボード:GTX 1080
メモリ:16GB

ゲームによってはCPU負荷の高いものがあったり、逆にCPU性能はそれほど必要なくプレイできたりと様々ですが、概ね以上のような組み合わせであればバランスが良いと言えます。
CPUは複数の選択肢を示しましたが、初めに挙げているのが丁度バランスが良いであろう選択肢、その次に余裕を持った性能の選択肢を挙げています。
また、これよりもCPU性能が高くても問題ありません。
CPUの性能を高くしておけば、将来グラフィックボードを換装しても、性能的に釣り合いが取れるので、その際にCPUのほうも換装する必要がなくなります。
一方でグラフィックボードの性能のほうが高い場合は、少し無駄が出ます。
グラフィックボードは性能向上が早い傾向にあるため陳腐化も早く、無駄に性能の高いものを買っても数年後には価値の低下が大きいです。
数年後にCPUを換装してグラフィックボードの性能に合わせようとしても、CPUの性能向上は一般的にグラフィックボードよりは早くはなく、規格上も概ね同世代のCPUへしか換装が出来ないため、最新世代のCPUへ換装するということ自体ができません。
なので構成のバランスとしては、CPUとグラフィックボードの性能のバランスを取った構成、または将来のグラフィックボードのアップグレードに備えてCPUにワンランク上のものを備えた構成、のどちらかがお薦めです。
また、グラフィックボードはCPUに比べて価格が高い割に陳腐化が早いことから、経済性を優先させるならハイエンドではなくそこそこの性能のもの(GTX 1060 6GBまたはGTX 1070)を買っておくのが良いと思います。

SSDについて

ゲームに直接関係のある部分ではないのですが、高速ストレージ(記憶装置)としてSSDを導入することでパソコン作業全体が高速化されます。
ゲームに関してはロード時間の短縮に繋がります。
2017年11月現在、以前よりは良くなったものの供給不足によりSSDの価格が高くなっています。
SSDは必ず必要というものではないため、これを導入するかはユーザーの判断に任せられます。

容量に関しては250GB程度、500GB程度、1TB程度があります。
基本的にSSDはHDDよりも高価で、大容量のものを導入しにくいです。
また、SSDにデータを詰め込むと速度低下の原因となります。
全容量の半分程度までがデータを入れる目安ということも聞きます。
仮に60%までデータを入れるとして、250GBのSSDの場合は150GBまでデータを入れられます。
OSやその他のプログラム分を考慮すると、250GBのSSDには50GB程度の3Dゲームが2本入る計算になります。
その他にも入れたいデータがある場合は、もっと余裕が無くなりますが、プログラム以外の保存用データであれば、SSD以外にHDDを用意して、そこに保存することができます。
SSDとHDDを併用する構成では、SSDが高価であるゆえの容量不足を、安価で大容量のHDDで補うことができます。
プログラムをSSDに、保存用データをHDDに保存すれば、プログラムは高速で使うことができるので、パソコン全体の速度をあまり落とさず、SSDの恩恵を受けることができます。
ゲームのインストールデータに関してはHDDに保存するとSSDのメリットを生かせなくなりますが、SSDの容量が足りない場合にはHDDにインストールする選択肢はあります。
SSDに何本もの(最新の容量を食う)ゲームを同時に入れたい場合は、250GBだとやや厳しいので500GB以上のSSDが良いでしょう。
SSD+HDD構成のもう一つのメリットは、SSD容量に余裕のある場合には、SSDとHDDにまたがって同じデータを保存することにより、データのバックアップを行うことができる点です。
このような利便性から、SSDとHDDを併用する構成は一般的となっています。

SSDのメーカーは複数あり、品質も異なることから、おすすめのメーカーを信頼性の観点から紹介します。
一番のおすすめはWD Blueです。次点でCrucialのMX300です。
廉価品ではWD Greenがおすすめです。
SK Hynixやサムスンは信頼性には劣ると思いますが、メーカー名無記載のものよりは良いかもしれません。
SSDの品質の目安の一つとなるのがSSDに使われているNANDフラッシュメモリのメーカーです。
WDのSSDには東芝との協業運営の四日市工場製のNANDフラッシュメモリが使われており、CrucialのSSDには米マイクロン製のNANDが使われています。これらの信頼性は高いです。
とはいえショップでのゲーミングPCのカスタマイズでは選べるSSDの選択肢が限られます。
メーカー名無記載のSSDについては、品質への期待はしないほうが無難です。

具体的な注文の仕方(カスタマイズの仕方)

デスクトップゲーミングPCのおすすめの店については「おすすめのBTOパソコン」を参考にしてください。
BTOショップ以外では海外メーカー製も選択肢としてあります。
ここでは、BTOショップにおけるカスタマイズの仕方について解説します。
例として、おすすめのBTOショップの一つであるツクモのG-GEARのカスタマイズ項目を見てみます。
2017年11月時点で、「G-GEARレギュラー」の、「チップセット: H270」「CPU: Core i7-7700/7700K」「グラフィックボード:GTX 1060」に該当する「G-GEAR GA7J-E91/T」を見てみます。
チップセットはマザーボードの機能の目安となるものですが、CPUのオーバークロック(OC)をしないのであれば「H270」のようなHシリーズで十分な機能があります。OCする場合はZシリーズでなければ出来ません。
Hシリーズはメインストリーム向け、Zシリーズはヘビーゲーマー向けだと言えます。
CPUに関して、ツクモは現時点では第8世代(CoffeeLake)のCPU採用モデルは少ないようで、このモデルは第7世代(KabyLake)であることに注意してください。

「G-GEAR GA7J-E91/T」のカスタマイズ項目
OS: 通常はそのまま、Windows10 Homeで良いです。
Office/セキュリティソフト:必要に応じて
CPU: K付きのモデルに変更すると、性能アップしますが別途CPUクーラーが必要です。
CPUクーラー:K付きのCPUを選択した場合に必須なのと、通常のCPUの場合でもCPUクーラーをここで選択することにより、CPUクーラーをCPU付属の安物からアップグレードすることができます。冷却性、静音性が向上するので予算に余裕があれば選択しても良いです。安い方の「EVERCOOL製ヒートパイプ式CPUクーラー」でも十分にアップグレードになります。
CPUグリス:ここはCPUクーラーの次にCPUの冷却性に直接影響を与えます。CPUクーラーの静音性にも寄与するかもしれません。このオプションの優先度はCPUクーラーの次で良いと思います。
メモリ:必要に応じて
グラフィック機能:注意として、ツクモの場合は標準で「GTX 1060 3GB」が選択されています。予算を削るならその選択肢もありですが、「GTX 1060 6GB」のほうが安定的にパフォーマンスを発揮します。
無線LAN:無線LANを使うとしても、ここで選択するよりは別にUSB型無線LAN子機を買った方が安いです。
SSD: 必要に応じて。標準で選択されているのが「【無償アップグレード】 240GB (WD GREEN SSD / SATA 6Gbps)」となっており、上位グレードを選択すると、割高になってしまうことに注意してください。
増設SSD:2つめのSSDを搭載する理由が通常はありません。
ハードディスク:容量は必要に応じて。SSDを搭載する場合でHDDをデータ保存用として使う場合には、5400~5700rpmの低速回転版HDDが安定性、省エネ性、静音性の面で優れているためお薦めです。メーカーはどこでも良いですが敢えて言うなら信頼性では(悪い)シーゲート<WD<東芝(良い)。
パーティション分割:特別必要ありませんし、必要でも後から実行できます。
追加ハードディスク:2台目のHDDを載せる方に。1台目のHDDのバックアップにも使えます。
光学ドライブ:ここでブルーレイドライブを選択すると、ブルーレイディスクをデータのバックアップディスクとして活用できます。
3.5ドライブベイ:カードリーダーを追加したりできます。
LEDファン:好みで。
電源ユニット:ここは解説が必要なのですが、必要な電源容量は主にCPUとグラフィックボードの消費電力量で決まります。選択したCPUとグラフィックボードの「TDP」を調べ、以下の計算式にあてはめます。
(CPUのTDP+グラフィックボードのTDP+100)÷0.6=?
CPUがCore i7-7700K(TDP91W)でグラフィックボードがGTX 1060(TDP120W)の場合、
(91+120+100)÷0.6≒518
となります。
これが必要な電源容量の目安なのですが、これは余裕を持った数値なため、これより少し低くても問題ありません。
ただしCPUとグラフィックボード以外に多くの電流を食う要素(HDDをいくつも積むなど)がある場合には、その分だけ電源容量に余裕をもっておく必要があります。
また、将来的にグラフィックボードを上位のグレードに換装したいという場合には、その分電源容量に余裕を持っておく必要があります。
容量以外の要素として、電流の変換効率があり、BRONZE認証やGOLD認証という形で表されます。
BRONZE<SILVER<GOLD<PLATINUM
の順に右に行くほど効率が良くなり、発熱と消費電力が少しずつ抑えられます。
長くパソコンを使っていると消費電力の差が積み重なり、ランニングコストの差が生まれます。特に3Dゲームをするとなると、消費電力量が大きく、消費電力の差が響きやすいです。
そのため価格次第ですが、大きな価格差が無い場合にはGOLD認証程度の電源を選択しておくことはおすすめです。
入力機器:ツクモの場合はキーボード&マウスはオプションです。
周辺機器:普通は必要ないと思います。周辺機器として液晶モニターを選択できるショップもありますが、別々で買うのとどっちが安いかはまちまちです。

以上、ざっと説明しました。

ゲーム用液晶ディスプレイ(ゲーミングモニター)について

FPSなど、映像の応答速度が重視されるゲームを主にプレイするのであれば、ゲーム用として売られているゲーミングモニターが適しています。
ゲーミングモニターにはTNパネルという種類の液晶が使われており、これは発色性能と視野角では他の種類のパネルに劣るものの、速い応答速度(映像の遅延が少ないこと)が特徴です。
ゲーム用として特にうたわれていないTNパネル採用モニターもあり、そちらでも応答速度が速いことに変わりはありませんが、ゲーム用モニターのほうが、ゲームに適した機能が色々と付いています。
特に、オーバードライブと言って、応答速度を通常よりも速めることのできる機能が付いているのですが、ものによってはこの機能を使うと映像が破綻する場合もあるようです。
普及価格帯のゲーミングモニターでのお薦めは例えば以下のようなものです。
Viewsonic
http://kakaku.com/item/K0000881148/
ASUS
http://kakaku.com/item/K0000874256/
AOC
http://kakaku.com/item/K0000917335/
概ね15000円前後です。
在庫状況、価格によってお薦めは変わります。
以下のページからゲーミングモニターを探すのが便利です。
http://kakaku.com/pc/lcd-monitor/itemlist.aspx?pdf_Spec032=1&pdf_Spec038=1&pdf_Spec301=21.5-25

60fpsを超えるフレームレートでプレイしたい場合で、パソコンのスペックも60fps以上を出すのに十分な場合は、価格は高くなりますが144Hz対応のゲーミングモニターを検討すると良いでしょう。

速い応答速度よりも、映像の画質を優先したいという場合は、IPSもしくはVAパネル採用の液晶が選択肢になります。
IPSパネルはもっとも発色と視野角に優れますが、バックライト漏れが少しあり、黒の表現がVA液晶よりも苦手でコントラストはVAより低くなります。
VAパネルは発色と視野角においてはIPSとTNの中間ですが、コントラストにもっとも優れ、黒い(暗い)映像が得意です。
どちらが良いかは一概に言えませんが、明るく鮮やかな映像を綺麗に映したいときはIPSパネル、暗い映像を綺麗に映したいときはVAパネルが適しています。
一般的なパソコン用ディスプレイとしてはIPS液晶が主流ですが、3Dゲームユーザーとして暗い表現の多い洋ゲーを多くプレイするのであればVA液晶が適しているかもしれません。
IPS、VAパネルの中でもいくつか種類がありますが選択肢は限られます。
3万円以下の普及価格帯の液晶ディスプレイの場合、IPSパネルはLG製のAH-IPSパネル、VAパネルはAUO製のAMVA+パネルが良いでしょう。

IPS液晶とVA液晶の一般的なモニターのおすすめは液晶ディスプレイ(モニター)内の液晶ディスプレイのおすすめに挙げています。ゲーム用途であればそのうちの23~24型のものが良いと思います。
また、そちらのページではPC用ディスプレイの一般的な解説をもう少し詳しく記しています。

フリッカーフリーのものを選ぶと、目への負担が多少は少ないかもしれません。
従来のPWM方式のバックライトだと、高速で明滅することにより明るさを調節するため、それがチラつきとして目の疲れに繋がりやすい可能性が示唆されています。
フリッカーフリーのものだと、バックライトの明滅を伴わないDC方式で明るさの調節を行います。
現在はフリッカーフリーのディスプレイが主流ですが、フリッカーのあるタイプのディスプレイもまだ存在します。
ディスプレイをモニターアームに取り付けたり、壁掛けしたりする場合には「VESAマウント」対応のものを購入してください。
ディスプレイ本体にスピーカーが付いていないものもありますが、その場合、別途スピーカーを用意してパソコンに繋ぐことで音は出ます。
ヘッドフォンしか使わない場合はどちらのスピーカーも必要ありません。

ゲーミングノートPCの選び方

最後に、ゲーミングノートPCの選び方を解説します。
ゲーミングノートのスペックについてですが、グラフィックボード(GPU)に関してはデスクトップ用と同じ型番のもの(GTX 1060など)が搭載されています。
同じ型番でもデスクトップ用より性能は多少落ちますが、大きくは違わないようです。
なのでグラフィックボードに関してはデスクトップ用と概ね同じ選び方で良く、選ぶ目安としては
・エントリークラスの性能なら「GTX 1050 Ti」がおすすめ
・ミドルクラスなら「GTX 1060 6GB」が安定
・ミドルハイなら「GTX 1070」
という感じになります。

CPUに関しては事情が異なり、ゲーミングノート用に使われるCPUは現時点(2017年11月)で「Core i7-7700HQ」と、ワンランク下の「Core i5-7300HQ」の2種が主で、HQ型番となります。
20万以上のノートでは「Core i7-7820HK」のような、7700HQより更に少し性能の良いCPUが使われるようになります。
これらゲーミングノートに使われるCPUは、一般用のノートパソコン用CPUとは異なり、3Dゲームや動画編集などハードな使い方に対応できるハイパフォーマンスCPUです。
ただし型番を見てもらえればわかりますが、これらのCPUは現在(2017年11月)第8世代が発表されていないため、第7世代のCPUの型番となります。
第8世代が発表されれば大きく性能が向上する可能性がありますが、現時点では第7世代しか選択肢がありません。
これらのCPUの性能に関しては、デスクトップ用CPUより大きくは劣らないものの、少しは落ちます。
例えば「Core i7-7700HQ」であれば、デスクトップ用CPUである「Core i7-7700」の動作周波数を落として発熱を抑えた製品と言え、10~20%ほど性能が落ちます。
「Core i5-7300HQ」もデスクトップ用CPUである「Core i5-7500」に比べて同じ程度性能が落ちます。
ゲーミングノートの中には、このようなデスクトップ用CPUである「Core i7-7700」「Core i7-7700K」のような無印型番、K型番のものをそのまま搭載しているものもありますが、発熱への懸念があるのと、冷却性を確保するためのファンの騒音値が大きいのではないかという懸念があります。

ちなみにHQ、HK型番のCPUであってもデスクトップ用CPUより発熱は低いものの、一般向けのノートPCのCPU(U型番)よりは発熱は高いため、ファンの騒音値は高くなる傾向にあると思います。
また、ゲーミングノートは全体的に消費電力が高めとなるため、外出先に持っていき、バッテリーのみでゲームをプレイしようとしても長くは持ちません。
ノートとしては重量が重い傾向、バッテリー駆動時間の短さなど理解した上で購入検討してください。

CPUとグラフィックボードのスペックについては解説しました。
次にこれらのスペックの構成例を記します。
エントリークラス
CPU: Core i5-7300HQ
グラフィックボード:GTX 1050またはGTX 1050 Ti(価格差が少ない場合、後者がおすすめ)
メモリ:8GBまたは16GB
ミドルクラス
CPU: Core i5-7300HQまたはCore i7-7700HQ(余裕があれば後者)
グラフィックボード:GTX 1060 6GB
メモリ:8GBまたは16GB(ミドルクラスからは余裕があれば16GBがおすすめだが後から自分で増設することも多くの場合可能)
ミドルハイ
CPU: Core i7-7700HQまたはCore i7-7820HK(余裕があれば後者)
グラフィックボード:GTX 1070
メモリ:16GB
ハイエンド
CPU: Core i7-7820HK
グラフィックボード:GTX 1080
メモリ:16GB

では実際に製品を探します。価格コムで検索するのが便利です。
http://kakaku.com/pc/note-pc/itemlist.aspx?pdf_Spec070=1&pdf_Spec301=14.5-16,16-
ここのフリーワード検索で、希望のグラフィックボード名(GTX 1060など)を入れて検索します。
ただしGTX 1060の場合、メモリ量の3GBとか6GBとかまでは絞れないので、ここは個別の製品のホームページで確認する必要があります。
液晶サイズも希望のものを指定できます。
検索結果が表示されたら、好みのモデルを探します。
価格コムではCPUの性能の目安となる「CPUスコア」を製品ごとに掲載しており、これも参考にできます。
ストレージに関しては当ページで解説しましたが、「SSD 250GB(程度)+HDD」の構成、または「SSD 500GB(程度)+HDD」の構成がコスパ良く使いやすい構成です。
SSD 120GB(程度)はおすすめしません。
液晶の種類はいくつかありますが、これは製品ごとにホームページで確認する必要があります。液晶の詳細は当ページの「ゲーム用液晶ディスプレイ(ゲーミングモニター)について」が参考にできますが、IPSパネルなら発色が良い代わりに応答速度はTNパネルに劣り、TNパネルは発色に劣る代わりにFPS向きの応答速度の速さがあります。
製品ページにて液晶パネルの種類(TNやIPS)が書いていない場合はTNパネルの可能性が高いです。

メーカーでは「HPの価格コム限定モデル」「Lenovo」「Frontierの価格コム限定モデル」あたりが安い傾向です。
DELLはInspironシリーズなら物によっては安い時があるようです。
逆にMSIやASUSは高めですが、品質や付加価値面での利点があるかもしれません。
品質的にどこがどうこうという事ははっきりとは言えませんが、私が選ぶなら安くて信頼性もありそうなところとして「HPの価格コム限定モデル」か「Frontierの価格コム限定モデル」、あたり、または「TSUKUMO」に良いものがあれば、そのあたりを選びそうです。
ただし、価格は変動する可能性があるので、価格の比較は自ら行ってみることを勧めます。

価格コムに載っていないもので有名なものとしてはRAZER BLADEシリーズがあります。
https://www2.razerzone.com/jp-jp/
「ハードウェア」→「システム」でゲーミングノート一覧が見られます。
ただし「BLADE STEELTH」に関しては、小型のモバイル用ゲーミングノートという位置づけですが、CPUが「Core i7-7500U」となっており(現時点)非力ですので軽い3Dゲーム以外には向きません。
グラフィックボードは外付けが必要になります。

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