バス用石鹸

2016/05/19

ボディケア・デンタルケア

石鹸について

このページでは浴用に使う石鹸についての説明と、おすすめの石鹸の紹介をします。
私は男性なので女性とはこだわる視点が違うかと思いますが、基本的に体にも髪にも石鹸を使っています。
石鹸は体には良いのですが、髪に使うとパサパサになるため、一概にお勧めはしません。
パサパサになる原因は「アルカリ」です。保湿力の有無ではありません。
石鹸は弱アルカリ性のため、髪のキューティクルというものが開いてパサパサになるらしいのです。
それを抑えるには、アルカリ性を中和すれば良く、そのために酸性のリンスをします。
クエン酸のリンスが一般的です。
そうすれば髪のパサパサをある程度抑える事が出来ます。

アルカリ性であるという事は洗浄力があるという事です。
髪には微妙ですが、頭皮には良く、汚れが良く落ちます。
また、汚れが付きにくいという特徴もあります。

現在、弱酸性のボディソープやシャンプーが流行っています。
肌と同じ弱酸性で、肌に優しいという事ですが、同じだから優しいというのは短絡的です。
確かに、肌が弱い人がアルカリの強いものを使うと沁みます。
私は肌が弱いので、石鹸の中で沁みるものがあります。

しかし、皮膚の汚れは酸性であるため、アルカリ性の洗浄剤の方が汚れ落ちは良いです。
特に、毛穴の中の汚れ等にはアルカリ性のほうが適しています。
そのため、普通の人は酸性の洗浄剤を使う理由はありません。
肌が弱い人でも、アルカリ度を抑えれば良く、抑えたとしても中性で良いと思います。

オリーブオイル石鹸

石鹸が良いと思うのには、もちろん天然成分だからという理由もあります。
ただし、その原料は様々です。
一般的にはパーム油とココナッツ油を原料に使っています。
私は、オリーブオイルを原料とした石鹸を幾つか試しました。
オリーブオイルの石鹸は独特の使用感があり、一度使ったらその良さに気付くと思います。
保湿力があり、泡立ちは控えめですが、洗浄後の肌の感じが違います。
しっとりとするのに、すっきりとし、張りが出るというか、瑞々しい感じになります。
通常の合成界面活性剤使用の液体ソープは、しっとりはしても張りが出たり、すっきりとした感じにはなりません。

オリーブオイルの石鹸と言っても、単に「石鹸素地」に対してオリーブ油やオリーブスクワランを添加しただけの製品も多いです。
石鹸素地とは、基本となる石鹸部分の事で、一般的にはパーム油やヤシ油、牛脂をベースにしています。
その石鹸素地に様々な保湿成分などを配合する事で、製品として出しています。
しかし、あくまで基本となる石鹸部分の品質が重要なのに、そこにはこだわらずに配合成分にばかりこだわっている製品が多いように感じます(そう感じるだけか・・・?)。
この記事で取り上げているオリーブオイル石鹸は、石鹸部分(石鹸素地)の原料にオリーブオイルを使っている製品の事です。

オリーブオイル石鹸で有名なものは「アレッポ石鹸」「マルセイユ石鹸」です。
「アレッポ石鹸」はオリーブオイルに僅かに月桂樹オイルが混ざっています。
精製度の低いオイルを使用しているため、不純物が多く残っており、保湿力が高くなっています。
ただ、匂いが臭いのです。
これは製造法によるもので、石鹸を長期間に渡って乾燥させるため、内部の物質が劣化して起こすものです。
特にアレッポ石鹸は不純物が多いので、余計に劣化する部分が大きいのだと思います。
この製品の価格はオリーブ石鹸の中では最も安いです。

「マルセイユ石鹸」は、オリーブ石鹸の泡立ちの少なさを補うために、パーム油とヤシ(ココナッツ)油を添加したものです。
泡立ちは良くなっているのですが、オリーブオイル独特の使用感が減退しているために、個人的には中途半端だと感じます。
匂いはアレッポ程では無いです。
粘土の様な匂いですが、多くの人は許容できると思います。
価格は一般的に、やや高めです。

コールドプロセスによるオリーブオイル石鹸

私がお薦めするオリーブ石鹸は、上記のどちらでも無く、オリーブオイル100%を原料にコールドプロセス(冷製法)で作られた石鹸です。
コールドプロセスとは、鹸化(油脂と水酸化ナトリウムを中和させるという、石鹸を作る時のプロセス)の時に熱を加えずに行う方法です。
一般の石鹸は熱を加えながら鹸化させます。そのほうが効率的にできるからです。
「アレッポ石鹸」や「マルセイユ石鹸」も熱を加える製法です。
しかし、熱を加えて作ると油脂の酸化や劣化が起こりやすくなります。

コールドプロセスでは油脂の酸化や劣化が抑えられるため、それだけ肌への刺激も少ないのではないかと思います。
見た目にも大きく異なり、コールドプロセス石鹸は色がより白く、嫌な匂いもほとんどありません。
その代わり、手間がかかる分だけ値段も高くなるのですが、以前、値段が手ごろで品質も良いものを見つけたので紹介しておきます。

これはコストパフォーマンスが良いです。香りがいくつかあります。
現在Amazonだと送料込み678円、楽天24だと本体価格594円で約2000円以上送料無料です。

ラーレリのオリーブ石鹸は泡立ちが控えめなのが欠点ですが、それを許容できれば、個人的にはベストの石鹸です。
泡立ちは マルセイユ石鹸>ラーレリ>アレッポ
保湿力は アレッポ>ラーレリ>マルセイユ石鹸
となります。

これだけお薦めしておいて何ですが、現在私はこの製品は使っていません。
肌が弱いので、泡立ちの良い石鹸の方が刺激が少ないため、別の製品を使っています。
ただ、泡立ちが少ないと言っても、通常の人であれば問題は無く、また、泡立ちの良いボディタオルを使えばある程度は補えるので、やはりこの製品はお薦めです。

ココナッツ石鹸

次に、泡立ちのもっとも優れた石鹸を紹介します。
ココナッツ油を原料としたココナッツ石鹸は泡立ちにもっとも優れており、摩擦が低減されるため私のような摩擦に敏感な肌の人には合っていると思い、以前使用していました。
パーム油も石鹸の原料に使われますが、森林破壊の原因になっているためパーム油の使われている石鹸のお薦めはしにくいです(認証油を使ったものは別)。
パーム油は石鹸の溶け崩れ防止に役立つようですが、ココナッツ石鹸も同じく固めの石鹸です。パーム油の泡立ちはココナッツよりも大分落ちます。
ただし、ココナッツ油を原料とした石鹸は、泡立ちが優れる代わりに肌への刺激があり、乾燥させやすいという特徴があることが分かりました。
よりココナッツ油の含有量が少なく、パーム油の含有量が多い石鹸を使ってみると、確かに肌を乾燥させにくいように思いました。
私が肌が乾燥しやすいということもあると思いますが、ココナッツ石鹸は確かに今まで使ってきた石鹸の中でも肌をもっとも乾燥させる部類だと思います。
パーム油主体の石鹸のほうが泡立ちは控えめである代わりに乾燥させにくいという特徴を持つと思います(勿論オリーブオイル石鹸が最も保湿性が高い)。
また、私は体に悪影響のある添加物を使っていない、いわゆる無添加石鹸を推奨します。
無添加石鹸と言っても、保湿成分が添加されているものも含みます。
私が使っていたココナッツ石鹸はiHerbというアメリカの通販サイトで扱っているものです。

Kirk's, Original Coco Castile Bar Soap, with Aloe Vera
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ココナッツ油を原料とした無添加石鹸です。
コールドプロセスではなく、普通のホットプロセスの製品ですが、価格が安いので買いやすいです。
前述のように保湿力は無く、日本の無添加石鹸と同程度かそれ以下だと思います。
上で紹介しているのはアロエヴェラ入りですが、オリジナル(良く分からない変な香り)、無香料のモデルが他にあります。
ややアルカリ度が高めの石鹸で、洗浄力が高いのですが、肌が弱い人には沁みる可能性があります。例えば、有名なマジックソープ、これも口コミを見る限りは「沁みる」というレビューが多いので、同じくアルカリ度が高い製品でしょう。
日本の石鹸はアルカリ度がマイルドなものが殆どだと思いますが、外国の石鹸はこのようにアルカリ度が高めのものが多いのかもしれません。
沁みるから肌に悪いとは言い切れませんが、肌が弱いなら避けても良いかもしれません。

Kirk'sの石鹸のリスト
【PR】http://www.iherb.com/kirk?rcode=qqt011

この中では、香りが良く、保湿性も多少向上していると思われるアロエヴェラ入りのモデルが個人的には良いと思います。
iHerbは日本でも有名で、日本人が多く購入しています。
健康やオーガニックにこだわった食品やコスメなどを主に扱っている、通販専用の店です。
送料がとても安い事、日本に無い商品を多く扱っている事が人気の理由です。

パーム石鹸

次に、パームオイルを主原料とした石鹸を紹介します。
ココナッツ油は泡立ちが優れる代わりに肌への刺激性があることから、市販の石鹸の多くはパーム油を主体に、ココナッツ油を量を抑えて配合する構成にしています。ココナッツ油の代わりに、似た性質を持つパーム核油を配合する場合もあります。パーム核油はパーム油ではなくココナッツ油に性質が似ています。
パーム油は泡立ちが悪いです。ココナッツ油は大きくて軽い泡を立てますが、パーム油はきめ細かく密度のある泡を立てます。
オリーブオイル石鹸と比べても殆ど変わらないか、若干良い程度の泡立ちです。
ただし泡の質は異なり、オリーブオイル石鹸の泡立ちは濃厚ではありませんがパームオイルは濃厚な泡になります。
パーム油に、ココナッツ油またはパーム核油を添加する構成は、肌への適正と、泡立ちのバランスを考えたものです。
ただしパーム油は森林破壊の原因となっているため、私が勧めたいのは認証済みパーム油を使用した石鹸です。残念ながら日本では環境意識が薄いのもあってか、認証済みパーム油を使用した石鹸は知りません。
太陽油脂などは認証団体の会員になっているようですが、石鹸の商品説明には何も書かれていないので良く分かりません。
私は前項で紹介したiHerbにて、パーム油主体、かつ認証油を使用した石鹸を買っています。
【PR】https://jp.iherb.com/pr/Madre-Labs-Castile-Lavender-Bar-Soap-Vegan-5-oz-141-g/68391

私は「Castile Soap」と「Exfoliationg Soap」の二種類を使いました。
Castile Soapはココナッツ油の含有量が体感的に少なく、肌への刺激がマイルドのように感じます。恐らく大部分がパーム油なので、泡立ちが控えめという特徴があります。
Exfoliationg Soapは恐らくピーリング用石鹸という意味だと思いますが、細かい粒々が入っていて、割と軽く大きな泡が立つのでココナッツ油の含有量が高めだと思われます。こちらのほうが肌を乾燥させるかもしれません。
前者のCastile Soapは、一般的な石鹸の構成よりもパーム油が多く肌にマイルドな構成になっており、マイルドな石鹸としてお薦めできるものの一つです。手で泡立てようとすると泡立てにくいのですが、顔を洗う時だけ影響のあるものなので、私はあまり気になりません。

液体石鹸について

固形石鹸と液体石鹸とでは、性質が異なります。
液体石鹸を使用したことのある人なら分かると思いますが、洗浄力が落ちるために沢山使わないとならず、経済性が落ちます。
また、PHが違います。
基本的に液体石鹸は固体石鹸よりもアルカリ度が高くなるため、特に肌の弱い人にとっては沁みやすくなります。
私の場合は普通に沁みます。
全ての製品がそうかは分からないのですが、ここは注意した方が良い点です。

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