エアコンの選び方におけるポイント

2016/06/04

家電レビュー

過去の経験から、エアコンの選び方における注意点を書きたいと思います。
メーカーが多数あって、どれを選んだら良いか分からないというのはエアコンに限った事ではありません。
今回は、エアコン選択に関わる私なりのポイントを挙げます。

基本的に、上位機種ほどエコ性能が上がる

そのため、ランニングコストも考慮すると、上位機種と下位機種のトータルでのコスト差は縮小します。
例えば、本体価格+10年分のランニングコストをトータルのコストと仮定し、比較すれば良いと思います。
年間の消費電力目安を参考にできます。

温度感知センサーは、どの場所の温度を測るようになっているか

センサーがエアコン周辺の温度しか感知できないタイプだと、人の居住スペースの温度を正確に測る事ができません。
冬は、部屋が温まっていない内にすぐに暖房が停止してしまう、といった事になりかねません。
エアコンは部屋の上部に付きますが、暖かい空気も部屋の上部に溜まる性質があるため、センサーは人の居住スペースの温度よりも高い温度を検知し易いです。
逆に夏は、冷えすぎる事が考えられます。
そのため、リモコン側にも温度感知センサーがついていて、人のいるところの温度を測れるようになっているもの、もしくは、人の居住スペースの温度を感知するセンサーが本体に付いているものから選ぶ事をお勧めします。

気流にこだわったモデルと、そうでないモデルがある

気流にこだわったモデルは、吹き出し口のフラップが大きかったりして、部屋の遠くまで気流を届ける事を意図しています。
暖房時は下向きに吹き出し、冷房時は上向きに吹き出すのが理想的な気流です。
どの機種も吹き出し口の上向き、下向きと言う調整はできるので問題は無いのですが、気流にこだわったモデルでは、大きなフラップを利用して、更に厳密に気流をコントロールしようとします。

気流にこだわったモデルの中には、天井に沿った気流と、エアコンの下方に向けた、背面の壁に沿った気流を同時に流し、部屋を包み込むような感じの気流を作ろうとするものがあります。
エアコンの風が直接人に当たらないので良いのですが、エアコンの下方に障害物があるとその機能が上手く機能しません。

このように、気流にこだわった機種の中には特殊な気流の出方がするものがあり、その場合は設置要件を確認する事が重要です。
ただし基本的には、もし暖房を使うのであれば、エアコンの下方の、特に近い所には障害物は無い方が良いです。
暖房は下向きに流すのがベストなので、障害物があると、その気流が遮られるからです。
暖房を上向きに出すと、人の居住スペースである部屋の下方まで暖かい空気が降りて来ません。
結果、部屋の上方に暖かい空気が溜まる事になり、頭の部分が熱くて足の方が寒いと言った、のぼせる感じになります。
私の家ではどうしてもエアコンの下方に家具を置かなければならない状況だったのですが、冬の暖房時には上に書いた通りの状況になりました。
サーキュレーターを導入し、天井に向けて風を当てたりすれば多少は良いと思います。
このようなケースでは、恐らくシーリングファンが最も適しています。
仮に障害物は無く気流に問題は無くとも、シーリングファンを導入する事で暖房効率を高める事ができると思います。

音圧(dB・・・デシベル)

各メーカーのカタログのスペック表には、dBの表示があると思います。
これはエアコン運転時の音の音圧を表すものです。
この数値は、エアコン運転時の音のうるささの一つの目安にはなるかと思います。
ただし同じ音圧でも、高い音か低い音かの違いでもうるささの感じ方が異なるので、音圧だけでうるささの判断はできないようです。
室内機と室外機の双方に、表記があります。

エアコン室内機の設置場所

エアコンの下に障害物がある場合は注意すると言った事は、上で書きました。
部屋のどこに設置するかですが、部屋が長方形の場合、短辺の端に設置して、対角線上に気流を送る形がベストだと思われます。
エアコンは、エアコン正面から見て横方向に気流を流す事が苦手です。
そのため、長辺の端に設置するよりも、短辺の端に設置する方が、部屋全体をカバーし易いと思います。
もう一つは、冷気や暖気の入り易い窓に沿って気流を流せる位置に設置するというやり方です。
大きな窓がある面と、もうひとつの面の交差する位置に、窓側に向くようにエアコンを設置します。
こうすることで、窓から入る冷気、暖気を素早くブロックする事ができるようですが、効果の程は良く分かりません。

室外機の設置場所

室外機の設置場所は、夏に日光が長時間当たらず、通気性の良い所が良いと思います。
熱交換した空気を外に出さなければいけないので、室外機前方のスペースは確保する必要があります。
また、室外機の運転音はうるさいので、隣接した家の迷惑にならない位置が望ましいと思います。
隣接した家の窓に近いなどの場合は注意が必要です。
同じ理由で、自宅の寝室に近すぎても良くありません。
また、室外機の出す風が、隣接した家の窓などに当たる位置は良くありません。

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