iHerbに売っているメープルフレーバーシロップ(Maple Flavored Syrup)を簡単に比較レビューします。
この記事で扱うメープルフレーバーシロップとは、糖類の代わりに代替甘味料を使い、メープルフレーバーを付加したシロップのことです。
糖類(砂糖)の摂取量を気にすることなく使うことが出来るメリットがあります。
メープル風味以外にも、カラメルやチョコレートの風味もあります。
日本国内ではこのような商品はほとんど無く、あったとしても高価なので、iHerbを利用することが多いと思います。
iHerbで扱いのあるPyure、Lakanto、ChocZeroの3つのブランドの商品について簡単にレビューしたいと思います。それ以外に、RxSugarとSyrloがあり、これらは試したことはありませんが考察できる点もありますので後述します。
これらはどれも合成甘味料不使用であり、保存料も使用していないことから安心できると思います。
まず初めに、どのブランドの商品でも本物のメープルシロップとは味は異なるということは言えます。そして、「甘さ」と「風味の強さ」も結構異なります。
まず、以下簡単に「甘さ」と「風味の強さ」について点数化してみました。本物のメープルシロップをそれぞれ5とします。
甘さ | 風味の強さ | |
---|---|---|
メープルシロップ(本物) | 5 | 5 |
Pyure | 3 | 8 |
Lakanto | 4 | 7 |
ChocZero | 3 | 4 |
※あくまで大雑把な主観です。
どの商品も、甘さは本物に比べると物足りないです。しかし一番マシなのがLakanto。
風味の強さに関しては、Pyureはかなり強くLakantoもそれなりに強いです。人工的とも言える強い風味で、食べ物の味をマスキングするような感じがあります。
逆にChocZeroは風味が弱めです。
次に、それぞれ個別にレビューします。
- Pyure
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甘さが少なく風味が強いので、バランスが悪いです。風味は良くあるパンケーキシロップの味ですが、これが一番メープルの風味に近いように思います。 - Lakanto
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Pyureよりはバランスが良くなりますが、依然として甘さが少なく風味が強いバランスです。風味ですが、これはメープルの味だとは思えず、プリンの味、またはホットケーキの味を連想させます。卵や牛乳が加熱された風味でしょうか。とは言え、この味そのものが不味いという訳ではありません。 - ChocZero
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甘さと風味の強さのバランスは取れているかもしれませんが、どちらも弱いので結構沢山使わないといけなくなります。風味は、Lakantoほどでは無いかもしれませんがメープルの風味というよりはプリンの味、もしくはカラメルの味を感じます。風味が弱いためか、他の食材(牛乳やコーヒーなど)と混ぜるとぼやけたような変な味になります。パンケーキシロップなどとして直接味を感じられる使い方のほうが良いと思います。
またシロップの粘度が高く、蜂蜜と同等以上あるため、注ぎにくいです。冷蔵・常温で粘度はあまり変わらない印象です。パッケージには常温保存推奨と書かれています。
どの商品も、完全にお薦めと言えるものはありません(中でもChocZeroは味が薄いのでお薦めではありません)。もちろん、人によって感じ方は様々なので、このどれかの商品で十分に満足できる場合もあると思います。ただ、私にとっては特に甘味が物足りないと感じます。
甘味が足りない理由はある程度はっきりとしていて、これら3製品にはどれも、甘味の主体である糖質系甘味料(エリスリトール等)が十分に含有していないのです。
これらの製品は基本的に、エリスリトール等の糖質系甘味料に、羅漢果やステビアなどの非糖質系甘味料を組み合わせていますが、満足感の高い甘味を提供できるのは前者です。
しかし、糖質系甘味料の中で採用されることの多いエリスリトールはゼロカロリーという利点がある一方で水への溶解度が低く、シロップ製品に使われる場合は十分な量を入れることができません。そのため、エリスリトール主体のシロップはどうしても満足感の高い甘味を提供することが難しくなります。
PyureとLakantoはエリスリトール主体のシロップです。
ChocZeroに関しては、エリスリトールではなく水溶性コーンファイバーを使用しているようですが、これは甘味度がかなり低いものなので、同様に十分な甘味を提供できません。
ゼロカロリーであり、水への溶解度が高く、甘味度も高いものとしてはアルロースがあります。ただしエリスリトールよりも高価となります。
RxSugarとLyrloのシロップにはアルロースが使用されています。これらは試したことはありませんが、Pyure、Lakano、ChocZeroよりは満足度の高い甘味を提供できる可能性があります。
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また、シロップを使用して甘さが足りないと感じた時、追加の甘味料(マルチトール・キシリトール・エリスリトール)で甘さを補うこともできます。
私は実際にマルチトールやキシリトールで甘味を補っていますが、砂糖に近い甘味になっていると思います。ただしマルチトールやキシリトールはゼロカロリーではありません。エリスリトールはゼロカロリーですが水へ溶解しにくいです。
ちなみにシロップにこれらを追加で溶かすことが出来るかは微妙なところです。既にシロップには限界までエリスリトール等が溶けているはずです。
これらの甘味料で補う前提であれば、Pyureのシロップと相性は良いかもしれません。
マルチトールは以下のような商品があります。
キシリトールは以下のような商品があります。