私は米国の証券会社であるFirstrade証券に口座を開設しました。
Firstrade証券についてはFirstrade証券、およびIB証券について を参照して下さい。
その際海外送金手続きが必要なのですが、ソニー(Sony)銀行からの送金が思ったよりも速かったということ、そしてその他海外送金にまつわる話を書かせて頂こうと思います。
ソニー銀行からの海外送金は、少なくともFirstrade証券への送金の場合にはお薦めの送金方法の一つです。
私は金曜日の朝に送金手続きをしたのですが、月曜日の夜にはFirstrade証券へ着金していました。1営業日と半日しかかかっていません。
ソニー銀行の説明では、朝のある時間(8時くらいだったか)までの送金手続きは翌営業日の送金になり、送金実行から2~3営業日以上かかると書いてあったのですが、全くそんなことが無かったです。
中継銀行手数料などは全く取られず、かかった手数料は送金手数料の3000円と、為替手数料のみです。
為替手数料ですが、これはややソニー銀行ではネックとなる部分で、通常ソニー銀行内で両替すると、1ドルにつき15銭かかります。
これは通常の銀行の為替手数料に比べると大幅に安くはありますが、それでも大金を扱うほどにそのコストが重くなります。
これを軽減するには、FX会社でまず安く両替して、それを銀行に送るという手段が一般的ですが、ソニー銀行の場合、FX会社から外貨を送金してもらうことが難しいかもしれない、ということがあります。
というのも、ソニー銀行は外貨の受け取りに際して中継銀行の指定を義務としているのですが、FX会社はこれに対応していません。
しかし、おそらく中継銀行を指定しなくとも着金はできると思います。
ただ、FX会社として一番安く利用できるYJFXでは、公式にソニー銀行への外貨送金を不可としているため、代替としてセントラル短資FXを利用することになります。
セントラル短資FXはYJFXほど両替が安くはありませんが、それでもソニー銀行内の15銭での両替よりは安くできるのではないかと思います。
このあたりは、ケースにもよるかもしれませんので個別に計算していただきたいと思います。
しかし、ソニー銀行では現在、毎月1回、雇用統計の日というものがあり、この日は全ての顧客が1ドルを7銭で両替できます(追記・・・現在無料になっているので時期によって金額は異なるかもしれません)。
日にち限定ですが、この日を狙えばFX会社を利用する必要がありません。
かなり安くなります。
そして、これは無視しがちですが手数料を考える際に軽視できないこととして、あまり長く外貨(米ドルなど)を金利を付けずに放置しないことです。
低金利通貨なら良いのですが、米ドルのように一定の金利が付く通貨は、通常の銀行口座のように十分な金利が付かない口座で眠らせておくと、本来得られるべきものが得られないということが起こります。
これは、金額が大きいほど顕著です。
証券会社への入金であれば、速めに入金して、すぐにMMFか、短期国債ETFなどを購入すると良いと思います。
Firstrade証券にはMMFは無いので、ETFを購入しました。
手数料については以上です。
そしてソニー銀行のもう一つの利点は、海外送金に際して厳しいチェックが無いことです。
※追記・・・現在、チェックが厳しくなっているという口コミを良く見かけます。
というと場合によっては聞こえが悪いかもしれませんが、むしろ不当なチェックが無いということで本来は当然のシステムだと思います。
最近はマネーロンダリング対策などで、海外送金が厳しくチェックされるようになり、ネット上でも銀行で海外送金を断られたという話を聞きます。
私も初めは新生銀行にて海外送金をしようとしてのですが、チェックが厳しく出来ませんでした。
ケースによっては簡単に送金できるとは思いますが、大事なのは送金原資の証明です。
給与が振り込まれた口座から直接、海外送金をする銀行口座に振り込めば、原資の証明ができるので大丈夫だと思いますが、一度現金で引き出したものを入金したり、そもそも給与を現金で受け取っているアルバイトの方などは証明が厳しくなるかもしれません。
また、新生銀行では送金先の証明も必要でした。
私の場合、証券会社のホームページ上で、私が取引する商品が載っているページ、自分のアカウントナンバーと名前が表示されたページが必要ということでした。
ソニー銀行では事前に送金目的や年間送金予定額を入力しますが、それ以上のことはありませんでした。
また、海外送金の規制について電話で問い合わせた際も感じ良く応対してくれたので、私の印象は良いです。
海外送金には他にはSMBCプレスティアを利用する方法もありますが、最低預金額の設定があり、これを守らないと口座維持手数料が発生しますので、資産をフル活用して資産運用したいという人にはやや向かないかなと思います。
ただしYJFXと連携して活用すれば、安く海外送金ができます。
数十万円までの海外送金には、銀行口座から海外送金するのではなく、トランスファーワイズなどを使う方法が有名です。